間もなく引退するジョン・シナについて多くのWWEスーパースターが発言する中、フィン・ベイラーは独自の観点で語っています。
最新のインタビューでシナとの交流を語った彼は、WWEにおいてシナがいかに特別な扱いを受けていたかを明かしました。恐怖や威圧ではなく、自ら模範を示すことでロッカールームを引っ張った彼は、WWEの「恐怖政治」の外側にいる存在だったようです。
ジョンとWWEでの初期の頃で一番覚えているのは、「彼が当たり前なんだ」と思ってしまったことだね。
俺はプロレスの経験は豊富だったけど、WWEの経験はゼロでここに来た。バックステージがいかに過酷で非情な場所か、本当の意味では理解していなかったんだ。
2016年にメインロースターへ昇格した時、トップにいたのはジョンだった。彼はロッカールームでもバックステージでもリーダーのような存在だったよ。恐怖や脅しじゃなく、背中で語るリーダーだ。
誰もが尊敬し、その労働倫理を称賛する、本当に素晴らしいリーダーだった。すごく接しやすくて、「わあ、WWEの連中は本当にプロフェッショナルなんだな」と思ったもんだよ。「なんて簡単なんだ」ってね。
新入りの俺が入ってきて、ポジションを脅かすかもしれない存在なのに、トップの男がすごくクールなんだ。「信じられない、どこでもこうなのか? 政治的な駆け引きとか怖い話を散々聞いてきたけど、WWEには存在しないんだな。時代は変わったんだ」って思ったよ。
でも俺は間違っていた。それはジョンだけの話だったんだ。ジョン・シナは一人しかいない。17回もチャンピオンになった、未来の殿堂入り選手。彼ほど尊敬を集め、同時に相手に敬意を払える人間はいないよ。
単純に全スーパースターがそうなんだろうと無邪気に思ってたけど、10年、11年と経って、そうじゃないことがわかった。だからこそ、俺がWWEに入った時のジョンの扱いには、より一層感謝しているし、これからもずっと感謝し続けるよ。
(Fightful)
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