2025年に短期間ながらヒールターンしたジョン・シナは、「プロレスを台無しにする」ことを目指していることを公言していました。
みんなのヒーローだったシナがファンに刃向かい、酷いことを言い続ける…。新鮮な光景にファンは湧いていましたが、ヒールとしての活動はわずかな期間で終わってしまいました。
最新のインタビューで、彼は「プロレスを台無しにする」というコンセプトの背景を明かしました。
「プロレスを台無しにする」とは?
台無しにするなら……徹底的にやるつもりだった。俺の中にある「プロレスを台無しにする」というアイデアに沿って、淡々と試合をする。ぶち壊してやるよ。
「プロレスを台無しにする」というのは、ファンから楽しみを奪うことさ……。番組で最も切望されるメインイベントの枠、そして最高峰の王座を巡る争いを、あえて最悪なものにして、座って見ているのが苦痛なものにしてやるんだ。
そのやり方として、より単調でスローな試合をすることにした。もしキレキレの動きで、3回転宙返りやクレイジーなキック、派手なスポットをやって試合を締めたら、みんな「ああ、彼はそれに値するすごい奴だ」ってなっちまうからな。
入場曲を変更しなかった理由
シナのヒールターンに関する主な批判や困惑の一つは、シナが長年の入場曲「The Time is Now」を使い続けたことでした。シナはこの決定について、ストーリーラインの期間が限られていたことが主な要因だと直接的に答えました。
このヒール活動は約20回のテレビ放送分しか予定されておらず、新しい音楽的アイデンティティを確立するには短すぎるとシナは感じていたようです。
選手を定着させるには2〜5年かかる。一度定着したやつの人格を劇的に変えるなら、テレビで1、2年はかかるんだ。
言った通り、俺にはその時間がなかった。全てを変えてしまったら、観客はもっと混乱するだろうな。だって、すぐにまた元に戻さなきゃいけないんだから。
でも、キャラクターを変化させる方法はあった。ベルトを後ろ向きに巻いたのは、顔を見せたくないからだ……タオルを背中にかけたのは、俺が「離脱した状態」であることを人々に思い出させるためだよ。入場時に全力疾走ではなく、歩いてリングに向かったりね。
あれが俺の精一杯だった。失敗してもいい。でも、とにかく俺は必死に挑戦していたんだ。
(WrestlingNews.co)
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