元WWEライターたちがビンス・マクマホン時代の「文化」について告発するローリング・ストーン誌の記事が話題になっています。
取材に応じたのは6名の元ライターたち。WWEでいかにひどい扱いを受けたかを語っています。
WWEは恐怖で支配される王国だ。恐怖があらゆる場所で動機づけの要因となっている。ビンスに由来する恐怖と緊張が層になって存在し、彼が作り出した文化が明らかに多くの問題を生み出していた。
彼らの告発は、ビンス時代のWWEに「あらゆる言葉の暴力が蔓延していた」というもの。リラックスして働ける職場ではなく、ビンスは悪いリーダーだった……という内容の記事です。Netflixでビンスを題材にしたドキュメンタリー「Mr. マクマホン:悪のオーナー」が配信され話題になったり、元WWE女性従業員がビンスを相手取って性的虐待訴訟を起こしたことなどが下敷きとなったものだと思われます。
記事では、ライターたちによる目を背けたくなるような非難が続きます。
ライターたちの部屋では、常に誰かが怒鳴られていた。冗談を装った屈辱的で意地悪で悪意のある発言だったよ。自分が標的にされても、誰も守ってくれない。なぜなら、守ろうとすれば自分も頭を撃たれるからだ。誰も塹壕から頭を出そうとしない。誰も弾丸を受けたくないんだ。
ビンスの忠実な支持者たちは、私が今まで一緒に働いた人たちの中でも特に惨めな人たちだったよ。しかし、彼らの多くはそこで職業人生のすべてを全うすることが唯一の選択肢だった。彼らは、普通のテレビ番組で働くのがどんなものなのかをしらなかったんだ。
何が起こっているのか全く理解できなかった。誰も目を合わせず、誰も話しかけてこない。とても奇妙だった。みんな怖がっていて、誰かを犠牲にした笑いしか起きない。みんな言葉の暴力や屈辱のせいで感情的に閉ざされている。悪いリーダーの下では、職場はこんな感じになるのさ。
こうした元ライターたちの告発に対し、ビンスの広報担当者は「WWEのライター会議で実際に起っていることとはかけ離れている」とコメントしています。
多くのライターたちが、WWEのライターズルームがいかに楽しく、創造的で、自由な環境だったかを語ることができるだろう。この(明らかに不満を持った)少数の個人の意見は、全体の合意や真実を代表するものではない。
(Wrestling Inc)