2019年10月に放送が始まったAEW・Dynamite。WWEの対抗勢力になりうる規模の団体が久々に登場したとあって、プロレス界の盛り上がりは相当なものでした。
現地12月20日にニューヨークで開催されたDynamiteの番組収録中、セットチェンジの間にトニー・カーン社長がファンの前に登場すると、観客からは「AEWのショーをマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で開催してくれ!」と願うチャントが上がりました。MSGはプロレスの聖地であり、WWEの本拠地でもあります。
このチャントに対し、トニーはDynamiteの初回放送をMSGで開催しようとしたものの、WWEからの妨害により実現しなかったことを示唆しました。
WWEは、他団体がMSGを使おうとすると妨害することが珍しくありません。Dynamiteのケースでは、MSG側からAEWに対してショー開催の打診があり、一時は開催の方向でまとまったものの、数ヶ月後にMSGから「AEWに会場を貸すと、ある人物を怒らせてしまう」と断りの連絡があったのだとか。
この「ある人物」が、ビンス・マクマホンらWWE上層部であることは容易に想像できます。WWEにとっては、彼らの歴史を語る上で欠かせない特別な会場で、彼らの脅威になりうる存在が歴史的なショーを開催するのは許せなかったはずです。
トニーによる裏事情の暴露に対し、会場の分ファンは「Fuck the Fed(WWEなんてクソ喰らえ!)」というチャントを送りました。
Tony Khan said the first Dynamite was supposed to be at MSG, but was then told it couldn’t happen “because it would really upset… somebody.”
The crowd chanted “F*ck the Fed”
(🎥: @Smokeybear45_)
— WrestlePurists (@WrestlePurists) December 21, 2025
結局、Dynamiteの初回放送はワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで開催されたました。先日、ジョン・シナの引退試合が行われた会場です。
(Fightful)
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