2021年4月にWWEから解雇された元プロデューサーのジェフ・ジャレットは、ROHの顔として長年に渡って活躍してきたジェイ・リーサルがなぜWWEと契約しなかったのか、疑問に思っているそうです。
高い身体能力とカリスマ性を持ち、インディ界を牽引してきたリーサル。WWE向きの存在なのは間違いありませんが、一度もWWEのリングに上がらないままレスラーデビュー20周年を迎えています。
2006年から2011年にかけて、リーサルはTNAで活動していました。当時、TNAのブッカーだったジャレットは、TNA時代のリーサルを振り返り、次のように語っています。
ジェイはとてもおもしろいし、どうしたら物事をさらに良くできるのかを考える人だ。喋りもできるし、(WWEがオファーを出さなかったのは)なんでだろうな?リック・フレアーとのセグメントなんか、とても良かったじゃないか。
喋りで誰とでも互角に渡り合えるしなぁ。何年も前から思っていたことだし、15年前を振り返ってあらためて思うんだけど、プロモ中の彼のカリスマ性は本当に素晴らしいよ。俺たちは彼にスポットライトを当てたいと思い、実行したんだ。
2006年から2011年あたりまで、ジェイの契約が話題になるたびに、(WWEに行くんだろうと)しばしば思ったものだ。すべてを兼ね備えたレスラーだと俺は思っているからね。試合はいいし、ヒールもベビーフェイスもできる。タッグで活躍できる上にX-Division王座のチャンピオンにもなった男だ。高いレベルで成熟しているレスラーだよ。マイクスキルもあるしな。WWEとビンス・マクマホン次第だけど、WWEでフレアーのモノマネギミックもやってのけただろう。TNAでは「ブラック・マチズモ(”マッチョマン” ランディ・サベージ風のギミック)」をやっていたし。
単純なモノマネの技術ついて言ってるんじゃなくて、リーサルが持っている天性のカリスマ性と言語能力を褒めたいんだ。長年、俺は「リーサルはTNAを去り、WWEに行くだろう」と思っていた。あれから何年も経ったが、今じゃROHの顔だ。俺は彼とずっと一緒に仕事をしてきたけど、彼はROHで本当に快適に活動しているんだと俺は思う。まあ、彼については良いことしか思い浮かばないよ。ジェイ・リーサルがWWEに行かなかったのはなぜなのか、俺にはさっぱりだ。