21世紀のプロレス界を代表するトップスターのブライアン・ダニエルソン。彼の活躍はプロレス界に大きな影響を与え、そのキャリアの中で様々な人物との関係も築いてきました。
レスリング・オブザーバーのラジオ番組にゲスト出演した彼は様々な話題について語りました。ここでは、その中から2つをピックアップして紹介します。
ザック・セイバー・ジュニアとの対戦の可能性
長年に渡って、ブライアンは「テクニシャン」の代表格として業界に君臨してきました。レスリング・オブザーバー・アワードのベスト・テクニシャン賞を2005年から2013年まで連続受賞し、賞の名前が「ブライアン・ダニエルソン・アワード」となるほどに、彼のテクニックは卓越しています。
しかし、2014年から2020年まで、ブライアンを差し置いてこの賞を勝ち取ったのは、現在新日本プロレスに所属するザック・セイバー・ジュニアです。多くのファンが2人の対戦を待ち望んでおり、ブライアンがAEWに入団したこと、AEWと新日本が友好関係を築いていることから、試合がいつ実現してもおかしくない状態です。
ブライアンは、ザックとの対戦の可能性について、次のようにコメントしています。
俺はなにかに執着しないようになった。「やりたいこと」はなるべく少なくしようと思っていてね。でも、ザックとプロレスをするというアイデアはかなり楽しそうだ。プロレスは進化してきた。ザックはテクニカルなプロレスを特定の方法で進化させ、多くの人たちに影響を与えている。俺は素晴らしいことだと思うね。彼が考案したいくつかのことは、俺にとっては天才的なものに感じるし、見ていて楽しいよ。ザックのスタイルは俺が最も好きなスタイルでもある。彼の仕事ぶりは素晴らしいね。
WWE退団直前のビンス・マクマホンとの会話
WWEの最高責任者ビンス・マクマホンとブライアンが非常に親しい関係であることは周知の事実です。2021年4月にWWEとの契約を満了し、フリーエージェントになっていたブライアンがAEWへの移籍を決めた時、彼はすぐにビンスに連絡したそうです。その時の会話の内容はどのようなものだったのでしょうか?
ビンスがプライベートをとても大切にする人だということは知ってるから、彼との秘密を明かすのは好きじゃないんだ。でも、これは言ってもいいだろう。俺は決断を誰よりも先に彼に伝えたかった。トニー(・カーンAEW社長)が先だったか、ビンスが先だったかはちょっと覚えてないけどね。
俺がAEW移籍を決めたことについて、彼は理由を聞きたがった。それで、俺はこう言ったんだ。「血を流したい、という気持ちがあるんだ」と。すると彼は、「申し訳ないけど、それは俺には叶えてあげられない」だってさ(笑)
40代に突入したブライアン。残りのキャリアを満足の行くものにするためには、ビンスとの別れも必要だったのかもしれません。
(Wrestling Observer, SESCOOPS)