AEWが8月に開催するイギリス大会All In。
開催まで2ヶ月程度残っており、カードもまだ決まっていませんが、チケットは既に65,000枚以上が売れています。近年のプロレス界でもAll Inほどの有料観客動員数やチケット売上金額を記録するのはかなり珍しく、AEWだけではなくプロレス界全体を見渡しても非常に重要なイベントになります。
開催地がイギリスということもあり、イギリスにゆかりのあるレスラーたちの参加に期待が集まっています。AEW女子王座のチャンピオンとして人気を確立したジェイミー・ヘイターや新日本プロレスのウィル・オスプレイなど、スポットライトを浴びそうなレスラーは何人かいますね。
その中に、デイビーボーイ・スミス・ジュニアが加わるかもしれません。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、スミスがAll Inに参加する可能性について言及し、「現時点でその話は聞いていない。AEWが彼をショーに出したいと思えば実現するだろう、ということだ」とコメントしています。
なぜこのような報道があったかというと、All Inの会場ウェンブリー・スタジアムが関係しています。サッカーの聖地として知られる同会場では、1992年にWWEがSummerSlamを開催して8万人の観客を動員しました。メインイベントは、彼の父ブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)とブレット・ハートによるWWFインターコンチネンタル王座戦。ブリティッシュ・ブルドッグが試合に勝利してタイトルを獲得しました。
ブレットとAEWには、2019年のDouble or NothingでAEW世界王座のタイトルベルトをお披露目するという役割を担ったという結びつきがあります。プロレス界全体のことを考え、スミスを出場させることで偉大な父へのリスペクトを示そうとするのは、AEWという団体の性質からしておかしなことではありません。
2021年にWWEへ復帰したものの、一度もテレビに出演することなく再び解雇されたスミス。AEWへの出場機会は一度もありませんが、プロレスファンは彼のことをよく知っています。
(Wrestling Observer, Cultaholic)