UFCとの合併手続きが完了し、新会社TKOの一部門としての新しい歴史を歩み出したWWE。
2022年7月に性的非行&隠蔽スキャンダルで引退したビンス・マクマホンは、2023年1月に強引に復帰して団体売却に向け本格的に動き出し、4月にUFCの親会社エンデバーが買収を発表。その後、彼はクリエイティブの現場にも復帰し、TKOではチェアマンを務めます。
先日、WWEは100名以上のスタッフを対象としたリストラを敢行。そして昨日、リストラ後初となるスタッフミーティングを開催しました。
Fightfulによれば、そこでビンスの口から飛び出した発言が参加者たちを困惑させ、ある考えが広まり、士気が大幅に低下するきっかけになったそうです。
その発言とは、近年のWWEが「停滞、あるいは活気を失って」おり、UFCとの合併はWWEのレベルをさらに上に引き上げるだろう…というもの。
実際には、近年のWWEはあらゆる面で絶好調でした。収益面も興行面も成功を収め、大きな盛り上がりを見せていたのです。
スタッフたちはビンスのこの発言に困惑し、「彼はWWEへ復帰するために団体を売った」という考えを新たにしたそうです。自分たちの仕事やWWEの成長に誇りを持っていたスタッフたちはカチンときたかもしれませんね。
また、コスト効率化のための大規模なリストラを敢行したことについて、上層部から「残念ではあるが、必要なことだった」というコメントがあったとのこと。上層部は売却成立による多額のボーナスを受け取っており、ここに矛盾を感じる人たちもいたようです。
そして、会議中、ビンスはエンデバーのCEOアリ・エマニュエルを「ボス」と呼びました。WWEにビンスよりも偉い人がいる時代が来るとは…。何よりもこの発言に驚く人も多いでしょう。
(Fightful, WhatCulture)