2019年のプロレス界の話題の中心はAEWです。5月には旗揚げ興行”Double or Nothing”を成功させ、10月からはウィークリー番組が始まります。ロースターにはThe Eliteのほか、クリス・ジェリコやショーン・スピアーズなどの元WWEレスラーの名前もあります。
AEWへの対抗策として、WWEは退団を希望するレスラーに対して厳しい態度を取るようになったとされています。これまでの場合、契約途中で退団するレスラーの例は少なからず報告されています。今年の2月には、タイ・デリンジャー(ショーン・スピアーズ)とヒデオ・イタミ(KENTA)が契約途中で退団しました。しかし、もはや彼らに続くレスラーは現れないのかもしれません。4月に団体への退団要求を明かしたルーク・ハーパーは退団を許可されませんでした。彼の他にも退団を申し入れたレスラーは複数人いたとされています。
AEWのクリス・ジェリコは、「ショーン・スピアーズが最後の1人だ」とコメントしています。
優雅さを失ってしまえば、ビンスのおもちゃとして遊ばれて終わるのさ。すみっこに放置されてしまう。ありがたいことに、ショーンは解放された。彼は最後の1人だ。もう誰もWWEから解放されることはない。
彼はCodyと仲が良かったのが幸運だったな。Codyも俺も、スピアーズの能力を知ってた。俺はスピアーズをロースターに加えるために闘ったよ。ヤツはとんでもないヒールだ。オールドスクールなタイプのな。欠かせない人材のように感じた。
スピアーズとタリー・ブランチャード(Codyの父ダスティ・ローデスと抗争を繰り広げた往年の名レスラー)を組ませたのは素晴らしいアイデアだと思うよ。彼はメインイベンターだからな。Codyと抗争を繰り広げる中で、スピアーズはスターになれるはずだ。
WWEに残っていたとしても、タイ・デリンジャーがプッシュを受けることはなかったでしょう。タイミングよくWWEを退団することができ、リングネームを「ショーン・スピアーズ」に戻し、AEWでCodyと抗争を繰り広げる機会を得たことは、2019年の最もハッピーなニュースの1つかもしれません。
(参考: Fightful)