2023年9月にWWEから解雇されたドルフ・ジグラー。
「ニック・ネメス」のリングネームで新日本プロレスやTNAへの参戦が決まっている彼にとって、WWEからの退団は「ついに実現した旅立ち」でした。彼の弟ライアン・ネメスは兄に対して10年以上前からWWE退団を提案し、彼自身もWWE上層部に対して何度も「リリースしてほしい」と求めていたそうです。
最新のインタビューで、彼は退団に至るまでの経緯や、上層部に対してメールで退団の意向を伝えた時、ビンス・マクマホンだけが返事をくれた…という体験を語りました。ここ5年ほど、メインイベントに緊急事態が起きた時の代役としての出番が多かった…と振り返る彼は、そうした仕事ぶりがリスペクトされることへの違和感があったといいます。
ロッカールームからはリスペクトされていたけど、そういうのは嫌いでね。なぜなら、誰もが世界チャンピオンになりたいと思っているからだ。
少なくとも、自分が最高だと思い、レッスルマニアのメインイベントを飾り、団体を背負うべきだと思っている人がいるはずだ。全員がそうあるべきだとは思わないけど、そう感じるべきだよ。そうでなければ、ここにいる理由は何だと言うんだ?
足を引きずっているわけでもないし、ファンからリアクションが得られなかったり、仕事ができなかったりするなら、一歩下がってみんなを助ける仕事を喜んでやるよ。でも、そうじゃなかった。キャリアの全盛期にいたというのに、一週間のうち6日は基本的に仕事がなかったんだ。
だから、旅立つべきだと思った。WWEに対して、「どうだろう?6ヶ月間離れるっていうのは?1年間離れるっていうのは?WWEから出て行くっていうのは?」と伝えたよ。でも、数年前に彼らが「はい」と言ったとしても、次の日曜日には電話がかかってきて、「君が必要だ」と言われる。素晴らしいことだよな。
4〜5分の試合がほとんどになっていた。それくらいの時間なら、これからこれからスターになっていく強化対象の選手にさせるべきだと本当に思っているよ。数百万ドルの収入を得ている選手がするべきじゃない。
(退団への感情が2年ほど無視された後)最終的には、本当に本心から書いた、非常に長い、主に肯定的だがいくつかの否定的な点も含む6ページのメールを責任者全員に書いた。ビンスだけが返信してくれて、「これは信じられない。話し合おう」と言ってくれたんだ。そして、俺は「分かった、でも出て行かなきゃ。どうやって出て行くか話し合おう」と言った。
このやり取りから2週間後、彼はWWEから解雇されました。
(Wrestling Observer)