AEWのテレビ番組は視聴者数や視聴率の観点で低迷を続けています。
PPVの動員は順調で、8月のイギリス大会All Inのチケットは4万枚以上売れています。しかし、テレビがどうしても苦戦してしまう。ブライアン・ダニエルソンやCMパンクが入団して最も勢いのあった2021年以降、AEWはこの問題に直面し続けており、解決の糸口が見えません。
トニー・カーン社長の方針で、優れたカードをPPVまで出し惜しみせずテレビ番組で行う姿勢は以前から変わらないまま。先日放送されたDynamiteの放送250回記念番組では、ウィル・オスプレイとMJFが59分58秒の激闘を演じ、ファンから高く評価されました。
しかし、WWE殿堂入りレスラーのブッカーTは、こうした方針はテレビ番組を見るファン層に響かないと指摘しています。
正直に言って、俺はAEWをあまり見ていないんだ。
間違っているかもしれないけど、旗揚げしたときのような話題性がなくなっているように思うね。特に、トニー・カーンがROHを買収してからのAEWはその傾向が顕著だ。ROHはAEWにまったく貢献していないように見えるよ。
現代社会を生きるみんなは、テレビで1時間の試合をを見ることに興味がないと思う。1時間もの間、2人のレスラーがプロレスをする様子を見たいとは誰も思わないんじゃないかな。
トニー・カーン社長は「AEWはプロレス狂のためのもの」と語っていますが、ブッカーTは「長時間の試合や、PPVを見る少数のファンではなく、テレビ番組の視聴者を増やすことに焦点を当てるべきだ、と指摘しています。
また、放送250回のタイミングで特別番組をする意味がわからないとし、いずれ来る300回のマイルストーンにするべきだったのでは…と疑問を呈しています。
(Wrestling Inc)