2025年12月のSaturday Night’s Main Eventで引退したジョン・シナ。多くのファンが予想した「レッスルマニアでの引退」ではなく、なぜ大規模PLEのない12月での引退を選んだのでしょうか?
最新のインタビューでその理由を語った彼は、WWEにとって12月は「鬼門」であり、何事も難しい月であることから、自分の引退により大きな盛り上がりを生み出すことでWWEが鬼門を乗り越えられるようにしたかった…と明かしました。これほどまでにWWEのビジネスを真剣に考え、献身的に尽くすWWEスーパースターはいませんね……。
俺があえて12月を引退時期に選んだ理由を教えよう。12月というのは色々と忙しい時期だ。WWEのカレンダーでは、Survivor Seriesが年内最後の大きな大会で、そのあとはみんな年明けのRoyal Rumbleを待つことになる。12月はいわば宙ぶらりんの月なんだよ。俺たちはこれまで、その攻略法を見つけられずにいたんだ。
世間はホリデーシーズンに入り、みんなプレゼントにお金を使うから、シーズンが終わるまではチケットを売るのが難しい。視聴率やライブイベントの動員数が落ち込む弱い月なんだよね。熱心なファンでさえ「1月まで待とう「ってなる。俺たち自身がそう宣伝しているから当然だ。そこからRoad to WrestleManiaシリーズが始まるわけだからね。
ニック・カーン社長とHHHに12月引退のアイデアを提案したとき、彼らの反応は最高だったよ。「誰と試合をしたい?」「どのイベントで引退したい?」と聞いてくれた。俺はシンプルにこう答えたんだ。「なあ、誰と試合をするかはあなたたち次第だ。それはそっちの管轄だからね。俺は今までもそういう口出しをするタイプじゃなかったし、この最後の1年だからといって自分のスタンスを変えるつもりはない。あんたたちがカードを配り、俺がそれで勝負する。それだけさ」とね。
さらに彼は、レッスルマニアで引退したいという気持ちはあったものの、「自分がいなくても成功するから」という理由で自己中心的なマインドを捨て、WWEのために12月引退を選んだと語りました。
ニックにはこう言ったよ。
「ビジネスの観点から言わせてもらうと、俺がこの業界で23年間やってきて集めたデータによれば、12月は数字が弱い。レッスルマニアのチケットは放っておいても勝手に売れるんだ。だから、レッスルマニアで引退するなんて自己中心的すぎる。ビジネス的には何のプラスにもならない。俺は一番弱い月である12月に引退する。12月の中旬、まさに枯渇している時期にだ。
あえて12月のど真ん中に持ってくるのは、ホリデーツアーをやれば必ず客足が戻り、会社が利益を出せるってわかっているからさ。第4四半期でしっかり黒字を出そう。どのアリーナで開催しようと構わない。俺たちにとって最高の12月にするために、一番いいポジションに置こう。これはみんなが金を払ってでも見たいイベントになるはずだ」ってね。
そして実際、その通りになった。これが俺の思考プロセスだよ。エゴ丸出しで言えば、レッスルマニアで最後の試合をやりたかったかって? そりゃあね。でも、あのイベントは俺がいなくても勝手に売れるんだ。
シナの狙いは見事に的中。Saturday Night’s Main Eventは非常に注目度の高いショーになりました。最後の最後までWWEへの献身的な姿勢を崩さなかったシナほどWWEの顔にふさわしい存在がいませんね。
(Fightful)
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