現在、AEWは最も重要なビジネスパートナーであるワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーとのテレビ放映権交渉にあたっています。
一部では、「両社の契約は合意しているものの、まだサインには至っていない」という噂が流れていますが、先週ワーナーの動画配信プラットフォームであるHBO MaxにAEWのコンテンツが追加されたことなどを考えると、今後どこかのタイミングで正式発表があるものと思われます。
長期的な収入源確保に向かって歩みを進める一方、AEWは経費削減も行っています。レスラーたちの退団や、現地8月17日までCollisionの会場をテキサス州アーリントンのEsports Stadiumに固定すること、Collisionのテーマ曲として放送第1回から親しまれてきたエルトン・ジョンの名曲「Saturday Night’s Alright For Fighting」がAEWオリジナル曲に差し替えられるなど、ファンの目に見える形でコストカットされています。
AEW Collision has debuted its new theme song!
No more Saturday’s Alright For Fighting, sadly.
pic.twitter.com/VX20cR7G15— Drainmaker 🌧️ 💵 (@DrainBamager) July 21, 2024
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、こうした経費削減について以下のようにコメントしています。
制作面で多くの経費削減が行われている。これは今やるべき時期ではないと思うかもしれないね。
エルトン・ジョンの曲は使われなくなり、AEWオリジナルの新しい曲に変わった。これは明らかにコスト削減のためだ。エルトン・ジョンの曲は本当にクールなオープニングだったと思う。でも、これはボビー・ラシュリーや他のレスラーを呼ぶために節約してるんじゃないかな。
ボビー・ラシュリーとMVPはWWEからの退団が濃厚で、「AEWでハート・ビジネスを復活させようとしている」とも噂されています。2人とも大物ですから、いくらAEWでもオカダ・カズチカやウィル・オスプレイ、メルセデス・モネ(サーシャ・バンクス)をロースターに加えたのと同じ年に気軽に契約できる相手ではないでしょう。
また、最近のCollisionは番組収録の観客動員にかなり苦しんでいますが、Esports Stadiumはキャパ1300名程度の小規模な会場。メルツァーは、会場が小さいのでチケット販売に苦労することはないだろう、と指摘しています。実際、現地7月20日放送のCollisionは1,260枚のチケットを販売し、少なくとも1,230枚のチケットが売れたようです。CMパンクを中心に据えた番組としてのスタートを考えると寂しい数字ではありますが…。
(Wrestling Inc)