現地9月4日、ウェスリー・アイソルドというミュージシャンがコーディ・ローデスとWWEを相手取って訴訟を起こしました。
American Nightmareというバンドのボーカリストを務める彼は、「WWEは、 American Nightmare というフレーズを使用した商品に関してコーディが以前同意した条件に違反した」と主張し、最大90万ドルの損害賠償を求めています。
争点になっているのは、コーディが2016年から使い始めた「The American Nightmare」というフレーズと、原告のバンド名「American Nightmare」。アイソルドは2016年11月に「American Nightmare」の商標を、音楽と衣類に特化した形で出願。それから2年以上経ってから、コーディは同じフレーズの商標を出願しました。
2021年、当時AEWに在籍していたコーディは、AEWと連名でアイソルドと話し合いの席を設け、「3万ドル支払う代わりに、特定の条件下でThe American Nightmareを使い続けることができる」という条件で合意していました。
この条件には、「The American Nightmare」と書かれたTシャツには必ず「コーディ・ローデス」の名前を入れ、その大きさを全体の75%以上にすることが含まれていました。原告のアイソルドは、WWEがこの合意を守っていないと主張。この訴訟の最大のポイントは、「AEW時代の合意がWWE移籍後にも有効なのか」という点です。
また、アイソルドの弁護士によれば、WWEのファンがアイソルドに連絡して「あなたはコーディとなにか関係があるの?」と尋ねたり、バンド「American Nightmare」のファンが誤ってコーディのグッズを購入してしまうこともよくある、と主張しています。
今回の訴訟について、WWEのファンからアイソルドに対して様々な意見が寄せられています。しかし、アイソルドは強い意志を持ち、巨大なエンタメ企業であるWWEへの訴訟を決断しました。彼はXで次のようにコメントしています。
バカども、よく聞けよ。俺は「American Nightmare」の商標を持ってるんだ。誰が好きかなんて関係ない。奴らは俺からライセンスの使用許可を得たんだ。そして、その合意に違反したのさ。
(Wrestling Inc)