2023年から2025年にかけてNXTロースターとして活躍したエディ・ソープ。新日本プロレス時代の「カール・フレドリックス」としても知られる彼は、WWEで挫折を経験していました。
最新のインタビューで、彼はNXTでの役作り、挫折、裏方とのやり取り、そしてネイティブ・アメリカンとしてのキャラクター表現の難しさについて率直に語りました。
ほぼ2年間、俺は「本物の人間じゃない存在」として描かれてきた。森で踊ってスモーク焚いて、リングに現れて、でも人としての言葉は話せない…みたいな感じ。マイクを渡せよ、人間らしく語らせてくれよって何度も思ったよ。
初めてマイクを持ったときに言ったセリフは「俺と俺の民は、もう十分苦しんできた」ってやつだ。自分でもわかってたよ、これは嘘だって。悪役らしいセリフだったけど、次の週も、その次の週も「俺と俺の民」の繰り返しで、内容が何もない。中身がまるでなかったんだ。
レクシス・キングに対して「強欲な白人」と呼んだ時も……その日、めちゃくちゃ悩んだよ。言うべきかどうか。X(旧Twitter)ではもう俺の文化を馬鹿にするコメントばっかだったし、「また人種ネタかよ」って思われるかもって。でも脚本見せた仲間たちはウケててさ。結局「それが求められてるならやるしかない」って決めた。
「強欲な白人」って、トロフィーをすでに1個持ってるのに2個目を狙う奴に対して言ったんだ。植民者って表現に変えようかとも思ったけど、そのままいったよ。観客の反応は良かったし、控室でも「今なんて言った!?」って盛り上がった。でもSNSでは「ほらな、解雇は時間の問題だった」って。あれは俺の一存じゃないのにさ。
当初はヒールとして、北米王座に異常な執着を持ってる設定にしたかったんだ。俺に言わせりゃ、あのベルトは「移民にしか保持されたことがない」。それが俺には納得いかなかった。宝物を奪われてきた俺たちが、プロレスの「宝物」を取り戻す。そんなストーリーを考えてた。
別に、US王座でもよかったんだよ。ショーン・マイケルズと対立する話もあったけど、中途半端なセグメントだけじゃ何も伝わらない。背景を伝えられないまま、ただ何かを見せるのも限界があったんだ。
現在、彼は「バケーションモード」で日々を過ごしていますが、リング復帰も近いと語っています。今後のキャリアに注目です。
(Fightful)
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