2023年に急死したブレイ・ワイアット。そのクリエイティビティはプロレス界屈指のもので、今も大きな影響力を持っています。
難解なキャラクターや試合内容に賛否が巻き起こることもありましたが、彼が非常にユニークな存在だったことに異論の余地はないでしょう。彼にしかできない表現を、プロレスというジャンルの中で披露した。その才能は死後も称賛の対象になっています。
プロレス界屈指の頭脳の持ち主であるポール・ヘイマンは、人気ゲームWWE 2K25のプロモーション中にワイアットのクリエイティビティや、複数のキャラクターを演じ分けていた後期の活動がいかに優れいていたかを語りました。
彼は一人の分裂した人格ではなく、互いに影響し合うまったく別のキャラクターを同時に演じていた。そこが天才的だったと思う。
彼は表現に一切ためらいがなかった。恐れがなかったね。キャラクターの行く末について不安を持つことなく、ストーリーを進めていた。
最初は、彼が二重人格……いや、分裂人格というより、二つの完全に別のキャラクターを同時に演じていることに驚かされたな。しかも、それぞれが互いに影響し合っていたんだ。
そして、普通ならキャラクターの「闇」の部分が表に出るべき場面で、彼は自分の弱さをさらけ出し、それをテレビで見せた。俺が知っている限り、どの業界のクリエイターも「そんなことは絶対にやるな!」とアドバイスするはずだ。むしろ、それこそが一番やってはいけないことだとされている。
復帰直後のこのタイミングで、キャラクターの脆さを見せるなんて、誰もが反対するだろう。しかし、彼はやり切った。あまりにも本物だったから、俺たち全員が「何をしてるんだ?なぜこんなことを?」と疑問に思った。でも、彼の本気度が違ったんだ。
(WrestlingNews.co)
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