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AEW公式本で「CMパンクとジャック・ペリーの喧嘩」が取り上げられなかった理由とは?著者が語る「これは称賛のための本なんだ」

インタビュー

2025年11月、アメリカでAEWの歴史を深く取り下げた書籍『This Book Is All Elite』が出版されました。

団体の輝かしい歴史やバックステージで起きていた出来事、関係者たちの考え、クリエティブの背景…など、この本はAEWファンに刺さりまくる内容です。しかし、歴史のすべてが取り上げられているわけではありません。

例えば、2021年から2023年まで在籍したCMパンクの活躍が取り上げられる一方、彼が起こしたトラブルは触れられていません。例えば、2023年のAll Inのバックステージで起き、パンク解雇の直接的な原因となり、後にDynamiteでフッテージ映像が放送された「パンクとジャック・ペリーの喧嘩」は取り上げられていないのです。

著者キース・エリオット・グリーンバーグは、最新のインタビューでこの理由を語っています。『This Book Is All Elite』はトリビュート(称賛)のための本であり、何でもかんでも取り上げるようなものではない…という意図のようです。

その点を指摘してくる人はいるね。本を書くときはいつだって批判されるものだし、それは当然のこととして受け止めているよ。「CMパンクの退団につながったバックステージでのいざこざについて、なぜ書かないのか」と不満に思う人々が出てくるだろうということは分かっていた。だが、これは「トリビュート本(称賛するための本)」なんだ。

 

例えば、私の大好きな野球チームであるニューヨーク・メッツについての本を書くとしよう。私はMr. Met(球団マスコット)のタトゥーを入れているほどのファンだ。もし本を書くなら、2度のワールドシリーズ制覇について書くだろう。看板選手たちについても書く。だが、当時のオーナーたちがバーニー・マドフ(巨額詐欺事件を起こした投資家)への出資者だったとされる件については書かないだろう。

 

ファンとしては、チームが関与していたかもしれないという疑念はあるよ、実際のところは誰にも分からないからね。メッツの金が使われていたのか? 彼らは否定していたが、野球ファンとして、チームのファンとして、疑ってしまうことはある。だが、もしニューヨーク・メッツから「メッツへのトリビュート本を書いてくれ」と頼まれたら、そこにバーニー・マドフの話は入れない。

 

今回、私は最初の5年間のAEWに対するトリビュートとなる本を書くよう依頼されたんだ。だから、例の件はその本にはふさわしくない。実際、我々が話しているのはたった1つか2つの出来事に過ぎないんだ。

本の中にはバックステージのネタもたくさんあるし、肯定的な裏話もたくさん詰まっている。会場全体がリングになる大乱闘マッチでありスタジアム・スタンピードがどのように実現したか、The Acclaimedというチーム名の由来、なぜトニー・カーン社長がマックス・キャスターとアンソニー・ボーエンズを組ませたがったのか、といった話だ。

 

だから、表面的なことばかり書いているわけじゃない。普通なら知り得ないような深い内容も書かれているし、バックステージでの不幸な出来事に触れなかったからといって、この本の価値が下がるとは全く思っていないよ。

(Fightful)

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