2025年12月の引退に向けて引退ロードを歩んだジョン・シナ。いろんなことが起きましたが、その中でも「ヒールターン」には今も賛否が分かれています。
Elimination Chamberでザ・ロックに導かれてヒールターンした彼は、そこからSummerSlamまでをヒールとして駆け抜けました。統一王座を獲得し、コーディ・ローデスと抗争し、片手のライバルたちと再会し…。
印象に残るシーンは多かったものの、「ヒールターンは失敗だった」という声も少なくありません。短期間でのベビーフェイスターンが決まっていたためキャラクターを深められなかったことや、ブーイングを浴び続けられなかったことなど、彼にとっては多くの困難がありました。
コーディ・ローデスのPodcast番組で、彼は引退ツアーへの想いを語り、「若い選手たちに対して、たとえそれが賛否両論を呼ぶ結果になったとしても、大胆な挑戦をすることの重要性を示したかった」と説明しました。
俺はリングから去る身だ。無難にこなすことだってできただろう。だが知ってほしい、俺は賛否両論を巻き起こし、批判されるような勇敢な決断を下しているんだ。俺はまだ「失敗」しようとしている。ドアを出ていくその瞬間まで、必死に失敗しようとしているんだよ。
Elimination ChamberでWWEは「とんでもない瞬間」を作りたがっていて、俺にその一部になってくれと頼んできた。なんてこった。クリエイティブ面ではものすごい挑戦だったよ。「善の心」を失ってでも、どんな犠牲を払ってでもそれを手に入れる、という動機付けは説明しやすかったからな……。
WWEには、「あんたたちが望むことは何だってやってやる。その代わり、想定しているよりも長く、俺の顔を長く画面に映してくれよ」と伝えたよ。
ツアー全体、この1年のストーリーは、死に直面した人間のサイクルそのものだ。「不当な扱いだ。もう一回チャンスをくれ……」と足掻く。そして気づくんだ。「ああ、俺は嫌な奴になっていた、自分の価値観に背いていたんだな」とな。
(Fightful)
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