新日本プロレスを飛び出し、AEWの仲間たち共に「世界に見せたいプロレス」を見せているケニー・オメガ。Sports Illustratedのインタビューの中で様々な話題について語っています。一部を紹介しましょう。
新日本プロレスと東京ドーム
2019年のケニーは、世界に名前を売る舞台となった新日本プロレスでの試合は1試合だけでした。2014年11月に「ザ・クリーナー」として、Bullet Clubの一員として新日本のリングに上って以来、新日本での活動に全力を捧げてきたケニーにとって、奇妙な一年になったようです。
変な感じだよね。1月って月は特別な時期だったから。みんなは家族と一緒に新年を迎えたり、新年らしいことをやってたんだろう。でも、俺の場合は日本にいたわけでさ。
次のビッグなことといえば、もちろん東京ドーム。そんな日々だったものだよ。これがプロセスで、やることだったんだ。レッスルキングダムに参加するまでは、同じ日に開催されるビッグショーはなかった。DDTの主力だった頃はDDTビッグショーに出てたけど、開催される日にちは毎年バラバラだった。レッスルキングダムは毎年1月4日。パソコンでG1を見ていたのも、アリーナにいないのも不思議な感覚だった。いつも期待していたことだったからね。
2019年のG1開幕前、ケニーはG1のオープニング前に流れる歴代チャンピオン振り返り映像のBGMで使われているドートリーの”Feels Like Tonight”を聴きながら不思議そうな表情を浮かべている動画をTwitterに投稿しました。
この表情はリアルなものだったんでしょうね。
ジョン・モクスリーとのデスマッチ
現地時間11月9日に開催されたAEWのPPV”Full Gear”でジョン・モクスリーと壮絶なデスマッチを戦ったケニー。Cagematchのユーザーレビューで8.79の高評価を得ている(記事作成時点)この試合については、本人も手応えを感じているようです。
大満足だ。俺たちがやろうとしたパフォーマンスをほぼ完璧にやった試合だったよ。今年、俺は人が見慣れているものとは全く違う試合を本当にやりたかった。今、私の世界は以前よりも断然厳格になっている。それだけじゃない。AEWで新たな冒険に出ること、テレビ番組に取り組むこと、マネージメントの役割を引き受けること、自分の、そして他のレスラーのセグメントを管理・制作すること、試合を作り、構築すること、自分以外のこと……。全部やりたいと思っていたチャレンジだ。
それはさておき、俺は新しいことをやりたかった。みんなが俺のことを「ベスト」というと、俺はそれを真剣に受け止める。ただの褒め言葉じゃないと思っているんだ。もっと責任のあるものだと思う。1つの特定のことだけに長けているようでは、ベストになることはできない。どんなタイプの試合でも、どんなシナリオでも、どんな状況でも、みんなよりいいパフォーマンスができるようになりたい。だからAAAに行ってルチャ・スタイルに挑戦した。だからモクスリーとデスマッチをやったんだ。
新日本プロレスという団体の一員ではこうしたチャレンジをすることはできなかったでしょう。彼にとってはどうしても必要な船出だったんですね。
(SI)