現地11月7日にサウジアラビアで開催予定のWWE・Crown Jewelに、現地の治安悪化による懸念が更に強まっています。アメリカ国務省が一部の政府職員と家族に国外退去を命じ、空港への攻撃による航空便の混乱も続いています。
サウジアラビアでは、イランの支援を受けるイエメンの武装組織フーシ派による攻撃が激化しています。民間空港や重要インフラが標的となり、民間人の死傷者や交通への深刻な影響が生じています。
こうした状況を受け、アメリカ国務省は現地10月21日にサウジアラビアに勤務する緊急対応を担当しない政府職員とその家族に国外退去を命じました。現地のアメリカ政府職員による空港利用も、すでに特別な許可が必要となっていました。
ロイター通信は当初、アメリカ政府が湾岸諸国の複数の大使館から職員らを退去させる準備を進めていると報しました。しかし、国務省のトミー・ピゴット報道官はこの報道を不正確だと指摘し、退去命令の対象はサウジアラビアに限られると明らかにしました。
WWE内部でも懸念広がる
こうした状況において、WWE内部でもサウジアラビアへの渡航を不安視する声が出ています。WrestleVotesは普段からサウジ公演に同行するスタッフが大会の変更や延期について団体内で確認するなど、バックステージからWWE本社まで強い懸念が広がっていると報じました。
さらに、レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスは、WWEがリヤドでの開催を基本方針としながらも、アメリカ国内の都市を代替開催地として検討していると報じています。
ただし、WWEはこうした計画を公式には認めておらず、Crown Jewelの開催地や日程も変更されていません。大会まで約2週間に迫る中、選手やスタッフが安全に現地へ移動できるかどうかが開催を判断する上で重要な問題となっています。
1大会約5000万ドルとも推計されるサウジアラビアとの大型契約
WWEとサウジアラビアは2018年に10年間の戦略的パートナーシップを締結し、2019年には2027年まで年間2大会を開催する契約を発表しました。
Wrestlenomicsは、WWEの財務資料などを基に、サウジ公演1大会あたりの収入を約5000万ドル(約80億円)と推計しています。2027年には史上初めて北米以外で開催されるレッスルマニア43も予定されており、サウジアラビアとの関係はWWEの事業戦略に深く組み込まれています。
(情報源: Wrestling Observer)







