米インディシーンの中でも独自路線を進むNWA。2019年はROHと手を組んでクリケット・カップを開催し、2020年9月5日に放送されたAEWのPPV”ALL OUT”にはNWA世界女子王者のサンダー・ロサが参戦し、AEW女子世界王者の志田光と激闘を繰り広げました。
この試合はファンから高く評価され、ロサだけではなく、NWAの健在もアピールすることになりました。
クリス・ヴァン・ブリエットのYoutube番組に出演したロサは、NWAとAEWについて語りました。一部を紹介します。
志田光戦
一部のファンからは「ショーをスティールした」とまで言われた試合に挑む心境はどのようなものだったのでしょうか?
NWAを代表してAEWに来ているわけだから、あの試合は挑戦でした。ただ、私が働いている場所にもリスペクトを示さなければなりません。
失敗は許されなかった。エミネムの”Lose Yourself“みたいな気持ちでしたよ。本当にあの曲の歌詞のような感覚でした。考えすぎてはダメ。ただAEWのリングに上がり、うまくやらなければならなかった。志田も準備が整っていたし、本当にいい経験ができましたよ。彼女はAEWでは見せたことのないようなものをファンに見せる準備ができていた。2人でそれができることも理解していました。私のことを100%信頼してくれた。私もそうです。
お互いに強い思いを胸にリングに上がり、信頼しあっていたからこそ実現した名勝負だったのですね。
NWAとAEWの関係
NWAとAEWの間には仕事上の関係を持つための扉が開かされたようです。ロサは、AEWに所属する女性レスラーたちがNWA世界女子王座に挑戦しに来てくれることを期待しているようです。
2020年ですからね。今は不可能なものなどありませんよ。今はそう感じています。あの試合の後だし、どんなことだってあり得る。お互いの女性部門が豊かになればいいなって思っています。NWAの女性レスラーたちはAEWの選手たちとはスタイルが全く異なることは見た通りでしょ?
団体間の関係というのはセンシティブなものですが、お互いにとってメリットがあるなら積極的にやってほしいと思います。昔と今では状況も違うでしょうし、「対抗戦の刺激が強すぎて……」ということにはならないと信じたいです。
NWAの顔、ニック・オールディスのAEW参戦
NWA世界王座のチャンピオンとして、NWAの顔として活躍するニック・オールディス。2019年夏、AEWは彼に対して専属契約のオファーを出したことがあるものの、彼はNWAのためにこれを断りました。
しかし、当時と今では状況が異なります。AEWとNWAの交流がオールディスのAEW参戦に繋がる可能性は十分に考えられます。
この件について、ローサはこう語りました。
どうなるか知りたいけど、私には分からないんです。まあ、様子を見ましょうよ。時間が経てば分かりますから。
(参考: Wrestling Inc)