WWEに所属している選手たちは様々な形でファンとの交流を行っています。Youtubeにチャンネルを開設する人もいれば、Twitchなどでライブ配信を行い、ファンからの質問に答える人も。ファンにとってはありがたいことですが、WWEにとってはそうではありません。
2020年9月、WWEは選手たちに対し「サードパーティ」の利用禁止を命令し、これに背くようであれば厳しく罰すると通達しました。「サードパーティ」にはTwitchやCameo.com(有名人からの希望する内容のメッセージ動画を有料で購入できるサービス)」が含まれているとされています。
選手たちはこうしたサービスを利用して収入を得ています。WWEは新型コロナウイルスの影響でツアーを中止しているため、選手たちに支払われるグッズ収入が減少しています。「サードパーティ」は貴重な収入源になっていたのです。
この件が明るみに出た後、多くの批判の声が上がりました。これを受けてか、WWEはTwitchとYoutubeを「サードパーティ」の範囲外にすることを決めました。しかし……。
Wrestling Incによれば、4週間後から選手自身が運用しているTwitchのアカウントをWWEが管理するようになるそうです。選手たちは収益の一部を受け取る形式になります。
WWEが選手たちの「サードパーティ」の利用を制限したがっている理由は、団体が創作・宣伝・投資し、団体に利益をもたらす知的財産である「キャラクター」を管理することによって、個人だけではなく全体に利益をもたらすことができる、と考えているからです。WWEがTwitchのアカウントを管理するということは、これまで通りの配信ができなくなる可能性があります。AJスタイルズが新日本プロレス時代の話をできなくなってしまうのは悲しい……。
実際にどうなるかは不明です。今後も情報のアップデートがあれば紹介します。