ROH所属のルーシュがバックアップするメキシコの新団体「フェデラシオン・レスリング」。2021年6月に旗揚げ興行を行う予定です。
旗揚げ興行には、ルーシュ & ドラゴン・リー兄弟のほか、ルチャ・ブラザーズやレイ・ホルス、バンディードといった超一流ルチャドールたちのほか、メキシコでも名を知られているマット・テイヴェンらが参加する予定です。
先日、CMLLはROHとの提携を解消したと発表しました。その背景には、フェデラシオン・レスリングへの警戒心があったと報じられています。ROHに「所属タレントが参戦しないようにしてくれ」と要求したにもかかわらず、ROHが選手たちと結んでいる独占契約はアメリカ・カナダでしか適用されないため、どうすることもできなかった……という出来事があったようです。
CMLLがフェデラシオン・レスリングを警戒するのは、この新団体が彼らのトップ・ルチャドールたちに高額オファーを出しているからだ、とレスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは伝えています。CMLLだけではなく、AAAの選手たちにもオファーを出しているとのこと。
CMLLとAAAは、新型コロナウイルスのパンデミックが原因で資金難に苦しんでいます。スターたちを抱え続けるのは難しいかもしれません。
メルツァーによれば、フェデラシオン・レスリングからのオファーは選手によって異なるようで、1試合7000〜10000ドル程度の金額を提示しているそうです。また、オファーを受けた選手はフェデラシオン・レスリングと専属契約を結ぶことになります。
CMLLの選手たちはオファーについて検討しているそうですが、仮にオファーを受けたとしても、選手たちはフェデラシオン・レスリングを「長期的な仕事先」とはみなしていない、とされています。どんな契約であれ、コロナ禍での決断には慎重になっているみたいですね。
(Wrestling Observer, Cultaholic)