先日、AEWがかつてWCWを放送していたテレビ局TNTと契約を結んだことが発表されました。10月からは毎週火曜日に生放送番組が放送されるという噂です。6月9日の新日本プロレス”Dominion”でオカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級王座に挑戦するAEW所属のレジェンドレスラー、クリス・ジェリコが、久々に始まりそうなプロレス界の大きな争いについて語りました。
これは戦争だ
AEWについて語るベテランレスラーやCodyなどの内部の人間が「WWEとの競争が目的ではない、目指してはならない」と語る中、ジェリコはWWEとAEWの争いを「戦争」と表現しました。
これは戦争だ。たとえ望んでいなくても、そうなんだよ。20年以上、WWEと全米規模で競い合うことができる競争相手は存在しなかった。
2000年代はTNAが台頭しましたが、2000年代後半以降勢力を失ってしまいました。多数のスーパースターを輩出したROHも大きな会場で興行を打つことはできず、WWEの競争相手になることはできていません。WWEの一強状態の中、AEWという対抗馬が生まれたことは、否が応でも激しい競争が生じることを意味します。
ジェリコは、この競争がもたらすものについて、こう語っています。
これは彼ら(WWE?)が望んでいたことではなかったと思う。でも、ファンにとっても素晴らしいことだし、みんなにとって良いことなんだよ。長い目で見れば、この戦争によって選択肢が生じ、違いが現れてくるだろう。選択肢があるということはいつだっていいことだ。
競争が潰しあいに発展することなく、共存関係を築くことになれば、これまでのプロレス界とは全く異なる景色が開けてくるのでしょう。今年もプロレスにバンドにと大忙しのジェリコですが、活躍を楽しみにしたいと思います。
これから1ヶ月の間に、ケニー、オカダと、世界トップレベルのレスラーと連戦することになったジェリコ。頑張れー。