WWEから契約途中で解雇された選手たちには一定期間の競業回避義務が課せられ、他団体と契約することはできません。メインロースターは90日間、NXT所属選手は30日間。その間、WWEから給与が支払われるものの、選手として試合ができないのというデメリットもあります。
先日AEWと契約したマラカイ・ブラック(アリスター・ブラック)は、6月2日に解雇されたメインロースターでした。しかし、WWEの事務的ミスにより期間が30日になっていたため、競業回避義務期間が30日のままになっていたため、解雇から約1ヶ月での他団体移籍が実現したのです。
メインロースターの競業回避義務期間が90日間であることについては様々な声があります。ブラック自身は「長い」と考えているようです。Twichでのライブ配信で、彼は次のように持論を展開しました。
ビジネスという観点では、競業回避義務があることは理解できるよ。テレビ番組をやっているわけだから、WWEから別の団体に行くまでに断絶を作りたいというのはわかる。これは大前提だ。
3ヶ月もいるか?俺はそうは思わない。通常の契約ではこれだけかかる。御存知の通り、俺の場合は通常とは違った。[…]何かを変える必要があるのは間違いないと思うし、今よりもいい方法での事前告知をやるべきなのかもしれない。改善の余地はいくつもあるが、「ヘイ、解雇することを今日決めたからフォローアップするよ」という急なやり方はそのうちの1つだ。
重層的な変化が必要なことも、中間地点が必要なことも、一定期間の競業回避義務期間が必要なことも理解してるんだ。選手たちがWWEのために働いていない期間も、WWEは給与を払ってくれる。
WWEには過去のトラウマもありますから、競業回避義務そのものの撤廃はありえないし、するべきではないでしょう。選手側もそのことは理解している。ただ、やり方を考え直してみてもいいのかもしれません。
(SESCOOPS)