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AEWはインタージェンダー・マッチに取り組むのか?社長のトニー・カーンはこう考えている

ニュースインタビュー

先進的な思想を掲げているAEW。旗揚げ興行”Double or Nothing”の客席で問題を起こした同性愛嫌悪者の出入り禁止を表明し、2人のトランスジェンダー・レスラーを「そうであること」をアピールすることなく起用しています。AEWこれまでのプロレス団体ではなかなか考えられないような光景が見られるかもしれません。

さて、日本ではそれほどポピュラーではないものの、海外マットではインタージェンダー・マッチ(男女混合試合)は一般的な試合形式です。AEWの2度の興行では一度もインタージェンダー・マッチは行われていませんが、今後AEWでこのような試合形式を実現することはあるのか?

社長のトニー・カーンは、次のように述べています。

AEWではそのような試合形式は実現しないでしょう。率直に言って……1つの例を出すと、ALL INにはいろんなレスラーが出ましたよね。そのうちの1人、ジョーディーン・グレース(インパクト・レスリング所属の女子レスラー)のバトルロイヤル・マッチに出た時、彼女はブリー・レイの股間にダイビング・ヘッドバットを決めた。あれはALL INの嫌なところの1つなんです。

あれ、私は好きじゃなかったんですよね。クールだとも思わない。私は心の底から家庭内暴力に反対しています。あれがそういうシーンだったとはもちろん言いませんよ。答えづらい質問ですよね。遅かれ早かれされるとは思っていましたけど。

多分、あれは私たちがやりたいことではないんです。男性の部門、女性の部門、シングルとタッグチームの部門を分け、それぞれに集中することになります。後でミックスド・マッチ部門を作る可能性は?ないでしょうね。

プロレスにおける異性に対する攻撃が家庭内暴力を連想させる、という考え方が私の中にはなかったので、そういう考えもあるんだと思わされるインタビューでした。鈴木みのるのインタージェンダー・マッチの暴力性には目を背けたくなるときも多いのは確かですけど……。

近年のWWEはミックスド・マッチ・チャレンジという企画を行っていて、男女混合のタッグチームによる面白い試合を見せてくれています。この企画は社会のジェンダーに対する意識の高まりを反映したものだと思われますが、ジェンダーに関してWWE以上に敏感なAEWはインタージェンダー・マッチを「やらない」ことで意思表明することになるかもしれません。

(Wrestling-Edge)

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