AEWの若手4本柱の一人で、グレート・ムタ引退大会にも出場したダービー・アリン。
恐れ知らずのスケーター文化をバックグラウンドに持つ彼はハイリスクなムーブが特徴的で、ジェフ・ハーディーと彼を比較するファンや関係者も少なくありません。今後、彼の人気はさらに上がり、重要な試合に出場する機会も増えるでしょう。それはつまり、ギリギリの状況でハイリスクなムーブを繰り出す機会が増えるということも意味しています。
ハードコアマッチの先駆者であるミック・フォーリーは、自身のPodcast番組の中でアリンを称賛した上で、改善点があることも指摘しました。
彼は驚異的なアスリートだよね。エクストリームスポーツの世界からやってきた子だしさ。猫のように動き、不安定なムーブをうまくこなしていると思うよ。ボディ・コントロールは本当にすごい。でも、これはどのパフォーマーにも通じることだけど、俺と同じように、もう1つ別のギアを見つけないとな。ワイルドになれるものを。俺は、プロモのやり方を考えたりとか、ギアを入れ替えたり、ユーモアを加えることによって、スタイルを和らげることができた。
この世界で長いことやっているレスラーたちは、「街から街へ旅をしながら活動をする中で、毎回のように同じスタイルを再現するレスラー」を見たことがないと思うんだ。WWEやWCWで長く活躍したレスラーというのは、普段とは違うギアも持っていたし、そこにはしばしばユーモアが伴っていた。
ダービーとはもう数年会ってないし、話もしてない。彼はとても物腰の柔らかい若者だよ。彼は、常にリスクを冒さなくてもいいように、彼のキャラクターに今とは違うレイヤーを加える必要があるんじゃないかな。
フォーリーも恐れ知らずで知られたレスラーですが、様々な顔を持っていました。ハイリスクな技は身体へのダメージも大きいですし、長く活動を続けるには「リスクを取らない」という選択肢を持っておくことも重要です。映画『ビヨンド・ザ・マット』が映し出した、激しい試合に挑むフォーリーの家族の不安そうな表情は忘れられません…。
(ATLETIFO)