2022年5月、ナオミとのタッグチームでWWE女子タッグ王座を保持していたサーシャ・バンクスは、クリエイティブの方針を巡って団体と対立し、番組の収録をボイコットしました。
無期限謹慎処分を課された彼女はその後番組に復帰することはなく、2022年末をもってフリーエージェントに。そして「メルセデス・モネ」として新日本プロレスへの参戦を決め、IWGP女子王座のチャンピオンになりました。
謹慎処分からフリーエージェントになるまでの間に、WWEではビンス・マクマホンの引退とHHHのクリエイティブ責任者就任という大きな出来事があり、彼女は復帰に向けた交渉もしていたとされています。しかし、金銭面で折り合いがつかないなど、両者の溝は埋まらず、復帰は実現しませんでした。
イベントのトークコーナーに登場したモネは、HHHが責任者となったWWEへ復帰する可能性はあるか?という質問に対し、謹慎処分後の報道や自身の夢、WWEでの活動を踏まえて次のように答えました。
まず第一に、誰も本当のストーリーを知らない。真実を知らないのに、読みたいものを読み、信じたいものを信じている。誰も真実を知らないのは、私が何も言っていないからだし、何も言うつもりはない、それは私が上品なBOSS、CEOだから。
ひとつ言えるのは、個人個人の考え方次第ということだね。ダコタ・カイが復帰したのも、彼女次第の問題だったから。戻るかどうかは人それぞれの判断によるよね。戻った人たちには素晴らしいことだと思うけど、私は「日本へ行く」という夢を追いかけた。
自分の心に従って、自分の魂に従って、自分の夢に従って行動することが必要なんだ。この夢は、一度も達成したことのない、ずっと頭の中にあったことだった。キャリアを積んでいく中で、私は10年近くWWEにいたことになる。変化が必要だったんだよ。自分の心や魂に何か違うものを感じなければならなかった。まったく新しい夢、まったく新しい章、まったく新しい運命を追い求めなければならなかった。これこそ、私が自分自身のために望んだことであり、自分自身のために実現させたかったこと。これが、私の目指すものだ。これが私の夢なのだ、って。