2019年に旗揚げしたAEWは、最初から豊富なロースターを持っていたわけではありません。
クリス・ジェリコやThe Eliteなど、優秀なプロレスラーはいましたが、全体の層は薄く、AEW自らがスターを作り出す必要がありました。MJF、サミー・ゲバラ、ダービー・アリン、そしてジャングル・ボーイの「4本柱」やオレンジ・キャシディはAEW発のスターの代表例ですが、女性部門ではブリット・ベイカーの名前が真っ先に上がるでしょう。
彼女はAEWが初めて契約した女性レスラーであり、女性部門から生まれた最大のスターです。彼女は「AEW初の女性レスラー」であることに誇りを持ち、AEWと共に成長していることに喜びを感じているようです。
最新のインタビューの中で、彼女は次のように語りました。
AEWと契約した初の女性レスラーであり、OGの一人でもある私は、AEWが大きな発表をする度に最高の形で自分の心が揺さぶられるよ。
私はAEWの基礎なんだ。私が契約した時、AEWがどのように成長していくかなんてまったく分からなかった。期待だけがあったんだ。
可能な限りポジティブに考えようとはしていたけど、実際に約束されていたことは何もない。AEWができるまでは規模の大きな団体なんてWWEしかなかったのに、そこではなくてAEWを選んだ。なんとかなると信じて。「AEWでやっていくんだ」という決断をするには、ポジティブに考えるしかないよね。指をクロスして祈るような気持ちというか。
AEWのすべてが可能な限り最高の形で発展していくのを目の当たりにして、とても安心したよ。すごくシュールだなと感じたりもしたけどね。AEWが設立される前に開催されたAll In(コーディ・ローデスとヤング・バックスが主催した伝説の自主興行)に参加した私は、1万人の前で試合をした。それまでに参加したショーの中では、最も規模が大きかったよ。
私もそうだし、ケニー・オメガやヤング・バックス、MJF、ジャングル・ボーイとか、ずっとAEWにいるメンバーが、ウェンブリー・スタジアム(サッカーの聖地として知られる収容人数9万人の大会場。AEWは8月にAll Inを開催する)でプロレスができるほどにAEWが成長していくのを見ることができた。チケットは7万枚も売れてるんだよね?すごいよ、とんでもないよ。「そんなこと、ありえない」と思われていたようなことが実現してるんだ。
この成長こそが、みんなの心を一つにしているんだと思う。「ねえ、あの時から現在に至るまで、みんなで頑張ってきたよね。これからも成長を続けよう。みんながバラバラじゃ無理だから、力を合わせなきゃね」って。
これって、どの団体でも同じことだと思うけど、同じ方向を見ている人たちが必要なんだよね。団体内の競争はいいものだよ。プレッシャーになるし、プレッシャーがダイヤモンドを作るわけだから、競争は素晴らしいことだけど、それと同時に、全員が同じ目標に向かって戦う必要があるんだ。
(Fightful)