AEWの若手レスラーの中でもひときわ目立つ存在であるヒールレスラー、MJF。ヒールとしての才能を遺憾なく発揮している未来のスターレスラーが、クリス・ジェリコのPodcast番組”Talk is Jericho”に出演し、自らのプロレス観について語りました。
現代プロレスはアスレチックなムーブがもてはやされる傾向にあります。体重119キロのジェフ・コブがスタンディング・ムーンサルト・プレスで会場をわかせる一方で、こういったムーブをやらないMJFは、その理由について次のように述べています。
インディペンデント・シーンで活動していた時期はとても充実していたよ。でも、多くのファンが苛立ちながら「お前は450シューティング・スター・プレスができないし、レスリングのやり方も知らないだろ」と言ってきたものだった。聞けよマヌケ。そんなことなら一日中できるんだ。でも、最終的には、俺は勝者の賞金を狙いに行く。俺がリング上でやることをお前らが気にいるかどうかなんて知ったことじゃない。ゴングが鳴れば、俺の心配事は”W”だけだ。
俺はオールドスクールなプロレスを愛している。スモーキー・マウンテン・レスリング(ジム・コルネット主宰のインディ団体)、古いWCWのビデオテープ、IWAミッドサウス、AWA、GWF、全部見てるよ。なぜオールドスクールが好きなのか。それは、俺にとって、これらの団体のプロレスを見ることで、俺たちが何をすべきなのかを理解することができるからだ。(意訳)
勝利に直接結びつかない無駄なムーブはやらない、ということでしょうか。現代プロレスの逆を行くヒールレスラーの存在は、アスレチックなプロレスを標榜するAEWのスターレスラーたちを際立たせ、そして自らの存在感をアピールすることにつながるでしょう。今後の活躍が楽しみです。
(参考: LordsofPain.net)