現在、ハリウッドで映画俳優組合と全米脚本家組合による大規模なストライキが起きています。脚本家や俳優たちが自らの仕事をストップしてでも待遇の改善を望んでいるのです。
動画配信プラットフォームが台頭した現在において、ハリウッドの俳優と脚本家たちは不利な立場に立たされています。過去のストライキにより、彼らは携わった映画が公開された後の二次利用、つまりDVDなどの販売やテレビ放送による収益も受け取ることができています。しかし、Netflixのような動画配信プラットフォームから得られる収入は微々たるもので、報酬の支払いについての明確な基準も存在せず、再生回数に応じた金額を手にすることができていません。DVDやテレビで得られる収入がどんどん減っていくことが予想される中、この状況は死活問題です。
また、俳優と脚本家たちはAIの進化に対する懸念も抱いています。脚本家たちは脚本が、俳優たちは彼らの顔や体型がAIの学習素材になり、仕事が減ることを懸念しているのです。脚本家たちは「禁止」ではなく「規制を作ること」を望み、俳優たちは「規制、権利、使用料」を設けることを望んでいます。
ストライキが続く限り、彼らは新たな仕事を受けることができず、新たな収入を得ることができません。彼らがここまでして状況を改善しようとしているのは、現状の不利な条件を受け入れてしまうと、将来的にさらに大きな問題に直面する可能性があるからです。これは、現在の不利な状況を乗り越え、未来の公正な報酬と権利を勝ち取るための戦いなのです。
WWE世界ヘビー級王座チャンピオンのセス・ロリンズは、TMZによるインタビューの中でハリウッドで起きているストについて質問され、こういう状況だからこそWWEにメリットがある、という考えを語りました。
つまり、俳優や脚本家たちにとっては大変な時期だ。正しいことをしていると思うし、指示するよ。でも、幸運なことに彼らの組合に所属していないおかげで、WWEはまだショーを続けることができる。俺たちのことをよく知らない人たちに、俺たちがどんな存在なのかを伝えることができるかもしれないね。
WWEのビジネスは今までにないほどホットだ。規模は過去最大、ロースターも過去最高。WWEは熱い。ブームが起きているんだ。「あのころは特別な時期だったな」と、後で振り返ることになると思うよ。
ストによって生じた隙間を活用できれば、WWEは更に大きな利益を上げることができるかもしれません。ハリウッドでの大騒動をチャンスに変えることはできるでしょうか?