新日本プロレスに参戦中のジャック・ペリー。
AEWの若手4本柱の1人としてファンから愛され、将来性の高さに注目が集まっていた彼ですが、2023年8月のAEWイギリス大会All InのバックステージでCMパンクと大喧嘩したことで無期限出場停止処分を課され、現在に至るまでAEWに復帰できていません。
あまりにも復帰が長引いていること、AEWへ戻る前に新日本プロレスへやってきたことから、「彼はAEWから解雇されたのか?」と考えるファンもいました。実際のところはどうなっているのでしょうか?
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、彼はAEWから解雇されたわけではなく、ただ単に起用されていない状態なのだとか。トニー・カーン社長は、ペリーがパンクと大喧嘩し、それがきっかけでパンクを解雇する羽目になったことについて激怒しているといいます。
メルツァーは、「本来なら1~2ヶ月の出場停止になるべきだった。あれから何ヶ月経った?7ヶ月か?馬鹿げた話だ。罰が罪に見合っていない」と指摘。あまりにも長い出場停止に疑問を呈しました。
ペリーとパンクの関係が悪化したのは、ペリーがCollisionで本物のガラスを使ったセグメントをやりたがったところにパンクが「危険だ」と口出しして実行させなかったことが原因。All InでHOOKと対戦したペリーは、試合中にカメラに向かって「これは本物のガラスだ。川のように泣けよ」とパンクを挑発。この次の試合に出場する予定だったパンクはこれに激怒し、バックステージへ戻ってきたペリーに詰め寄りました。
この出来事を問題視したAEW懲戒委員会はパンクの解雇を決議し、トニーも大きな決断を下すことになりました。その後、パンクはWWEへ移籍。この喧嘩がなければ、パンクは今もAEWの看板スターとして活躍していたでしょう。
あの喧嘩がAEWに与えた影響の大きさは計り知れないものですが、ペリーにだけ問題があったと言い切れる話ではありません。パンクもバックステージで複数の問題を起こしており、All Inが開催される頃には不満やストレスがかなり高まっていたと報じられています。パンクを特別扱いし、数々の問題を不問としてきたトニーのマネジメントにも問題はあったはずですが…。
(Wrestling Observer, Cultaholic)