2017年9月、WWE王座チャンピオンだったジンダー・マハルは、中邑真輔との抗争の中で、彼に対する人種差別的なプロモを披露したことがありました。
これは中邑の発音や容姿を侮辱する内容のプロモで、WWEは公式YouTubeチャンネルにこの動画を投稿していません。放送直後から大きな批判にさらされたこのプロモは、ビンス・マクマホンがマハルに指示したものでした。
WWEから退団し、フリーエージェントになったマハルは、最新のインタビューでこのプロモへの後悔を語っています。
最近、シェルトン・ベンジャミンが、「キャリアで1つだけ取り消せるとしたら、ヨシ・タツとのプロモだと言っているのを見た。俺のものと同じように、人種差別的なプロモだったね。
あの日、プロモの台本をライターから受け取った。「これはビンスからで、彼はこう言ってほしい」と言われたよ。俺は「うわ、これは言いたくないな。他に何かできることはない?」と聞いたんだけど、「いや、これはビンスの指示だ」と。
だから、ビンスにも直接聞いた。「これは否定的な反響を呼ぶんじゃないですか」ってね。彼は「いやいや、心配するな。誰が気にするんだ?これはお前じゃない。キャラクターだ、ただのエンターテイメントだよ」と言ってた。
結局、プロモをやったけど、満足できなかっあよ。自分がやったことを誇りに思えないね。本当にあの瞬間を取り消すことができたら…と思うけど残念ながらできない。
そして、バックステージに戻ってきたら、否定的な反響がたくさん来た。ソーシャルメディアマネージャーの1人が来て、「かなり評判が悪い。ビンスは君に何か声明をツイートしてほしいと言っている」と伝えられたよ。「わかりました」と答え、ツイートしようとしたとき、彼から「実は、ビンスは考えを変えた。ツイートをやめてほしい」と言われてさ…。
あれはいろんな出来事の中の1つだったけど、誇りに思えない。でも良い面もあると思うよ。あんなプロモは、二度とWWEで起こることはないと思う。物事は変わり、体制も変わり、今はすべてがとても、かなり違う。あれは今とは違う時代だった。ビンスのスタイルは違っていたし、時々、自分のやり方に固執することのある人だった。
(Wrestling Observer)