2000年代にルチャ・リブレ界最大のスターとして大活躍し、2011年にWWEへ移籍したミスティコ。
WWEではシン・カラのリングネームで活動しましたが、お世辞にも成功を収めることができたとは言えず、2014年に退団することになりました。WWEの彼に対するブッキングは批判の対象となり、WWEでメキシコ系選手が活躍することの難しさだけでなく、アメリカ国外のビッグスターがWWEで活動することの大変さも物語っています。
2000年代のミスティコは大変なスターで、世界トップクラスの「チケットを売ることのできるプロレスラー」でした。そんな彼がWWEで成功できなかった理由は何だったのでしょうか?
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、ミスティコがWWEと同じアメリカの団体であるAEWへ参戦する際にビッグスターとして歓待を受けていることについてラジオ番組で言及した際、これがいかにWWEでの扱い、特にロッカールームでの彼への認識と違っているかを指摘しました。
彼がWWEに入った時、古い世代の選手たちは、彼がスターのように振る舞っているのを見て、「お前はWWEで何もしていないだろ」という感じだった。若い世代はこうじゃなかったけどね。
あの頃の彼はジョン・シナを除けば世界最大の観客動員力を持っているのに、WWEでは新入りだからという理由で、何もしていないかのように扱われていたんだ。
その一方で、メルツァーは「失敗した理由は彼にもある」と指摘。特に、WWEから英語を学ぶように求められたにも関わらずそれを拒否したことが大きかった、としています。
現在のAEWでの扱いと、あの頃のWWEのロッカールームでの彼への認識とはかなり異なりますね。全盛期の彼が、あの頃ではなく今のWWEへ入団していたら、また違う扱いを受けることができていたかもしれません。
(Wrestling Inc)