先日、AEWで活躍したルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル・セロ・ミエド&レイ・フェニックス)がWWEと契約した…と報じられました。
契約内容は複数年で、いきなりメインロースターとしてデビューする、とされていました。2019年に旗揚げしたAEWの初期メンバーで、ヤング・バックスらと素晴らしい抗争を演じ、世界トップクラスのタッグチームとして名を馳せた。そんな彼らがモーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)と同じタイミングでWWEへ移籍する…。タッグ部門が相当な盛り上がりを見せるだろう、と期待の声も上がりました。
しかし、Fightfulによれば、彼らは正式にWWEと契約したわけではないようです。まだAEWとの契約が残っており、AEW公式サイトのロースター一覧ページにも2人のプロフィールは掲載されたままです。
とはいえ、彼らがAEWとの契約満了後にWWEへ移籍する可能性は非常に高く、ペンタが周囲の人たちに「WWEへ行くことを希望しており、連絡も取っている」と語っているそうです。また、WWEとの契約はフェニックスとのパッケージ契約になること、メインロースターとしてのデビューを望んでいるとか。このあたりは、結果的に誤報となった最近の報道と同じ内容です。
ただ、彼らのWWEへの移籍は関係者が望むほどスムーズにはいかないかもしれない…とFightfulは報じています。フェニックスは怪我で長期欠場した期間があり、AEWはその期間だけ彼の契約を延長する権利を持っています。この権利が行使されれば、ペンタの望む「2人揃ってWWEへ移籍する」ことは難しくなるでしょう。少なくとも、フェニックスがAEWとの契約を満了するまで待つ必要があります。
メインロースターの一員としてWWEデビューを果たす可能性は高いものの、そこに至るまでにはまだ時間がかかりそうです。PWInsiderによれば、2人はAEWとも連絡を取っており、要望があれば試合にも出られるとのこと。ペンタは2024年6月のForbidden Door、フェニックスは現地7月20日のCollisionがAEWでの最後の試合になっています。
(Fightful, Sports Illstrated)