2025年のWWEは、ビジネス面で最高の結果を出す一方、必ずしもポジティブな話題ばかりではありません。
ファンへの影響が大きいところでは、ランディ・オートンが「恥ずかしい」とコメントするほどチケット価格が大幅に高騰していることへの批判が集まっています。
また、バックステージでは親会社TKO体制での「福利厚生の縮小」「昇給制限」「業務量の増加」への不満、退職手当の大幅カットによる士気の低下が報じられています。
Fightfulによれば、現在のWWE内部の士気は「悪くはないが、最高でもない」状態。選手たちの間では、2010年代後半のように不満を公にするようなケースはないものの、「クリエイティブ部門への批判や一部の判断への不満、メディア対応で法的問題や不適切な決定を問われることなどが増えている」そうです。
また、HHH体制に移行した2022年夏以降しばらく続いた「何でもうまくいくような高揚感」を覚えるハネムーン期は終わり、現場は現実と向き合いながらファンに興奮を届けようとしているようです。
とはいえ、PLEの質の高さや団体としての全体的な方向性は内部でも高い評価を得ており、WWEが好調をキープしていることは間違いありません。TKO体制は以前と異なる文化をもたらしましたが、今はそれに慣れる移行期間なのでしょうか。

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(Fightful, Inside The Ropes)
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