WrestleDreamでジョン・モクスリーに敗れてAEW世界王座を失い、フルタイマーとしての活動を終了したブライアン・ダニエルソン。
21世紀を代表するトップレスラーである彼は、2021年のAEW移籍後も素晴らしいパフォーマンスを披露し続け、ファンに多くの名勝負や優れたストーリーを提供してきました。しかし、長年の活動によってボロボロになった身体は、今までのペースでの活動ができないレベルにまで痛めつけられていたようです。
Fightfulによれば、彼は「AEW世界王座としての最後の対戦相手はモクスリーがいい」と希望していたそうです。Blackpool Combat Clubの仲間で、WWE時代から切磋琢磨してきた戦友にしか、ブライアンほど偉大なレスラーの最後の相手を務められる人物はいなかったかもしれませんね。
また、Fightfulは、ブライアンが実際に複数の怪我を抱えた状態でモクスリー戦に挑んでいたことや、コンディションが悪い状態でモクスリーとの決戦前に3試合に出場したこと(ナイジェル・マッギネス戦、オカダ・カズチカ戦、Blackpool Combat Club内乱タッグマッチ)を、それを決断した彼自身も疑問視していたといいます。こうした状況では、たとえモクスリーに勝利していたとしても、チャンピオンとして長く活動していくことは不可能だったでしょう。
さらに、ブライアンは数ヶ月前にAEWとの契約を満了しており、実質フリーエージェントとしてAEWでの仕事を続けていたそうです。AEWは「今後もブライアンに残ってほしい」と考えており、定期的に試合をすることや、他の業務も再開することを望んでいるといいます。とはいえ、AEWへ残るにせよ他団体へ移籍するにせよ、まずは首の手術を受けることが先になるでしょう。
2024年のAEW世界王座は、サモア・ジョーからスワーブ・ストリックランド、そしてブライアン、さらにはモクスリーへとチャンピオンが移り変わっていきました。少なくともブライアンまでの流れはAEWが年初の時点で考えていた計画通りにタイトルが移動しています。新チャンピオンのモクスリーはどのようなタイトルランを見せてくれるのでしょうか。
(Fightful, Wrestling Inc)