2025年1月5日に開催される新日本プロレスとAEWの合同興行Wrestle Dynastyでの復帰を目指すケニー・オメガ。
2010年代に新日本でスターレスラーとして活躍し、名勝負を連発して世界を変えようとした革命家。2019年にAEWを設立した後は新日本との距離ができていましたが、2023年にウィル・オスプレイとの抗争で久々に新日本のリングに上がりました。
大腸の厄介な病気、憩室炎の闘病で約1年間も欠場している彼は、AEWではなく新日本のリングで復帰することを目指してリハビリを続けています。Wrestle Dynastyでの復帰が実現するとして、誰と対戦するかは明らかになっていませんが、ゲイブ・キッドがやる気満々です。
一部のファンは、「なぜケニーが所属団体のAEWではなく新日本での復帰を望んでいるのか」という点に疑問を抱いています。新日本の海外戦略に欠かせない存在で、AEWでも重要人物として働くロッキー・ロメロは、ケニーにとって新日本が特別な存在だからこそ、そこでの復帰を目指しているのだろう……と考えています。Fightfulによる最新のインタビューで、ロッキーは「ケニーにとっての新日本」について語りました。
日本、特に新日本プロレスは、ケニーにとって非常に特別な存在だと思う。ケニー・オメガというブームがどこから始まったのか、彼は忘れていないよ。それは何年も前の新日本で起きたんだ。その意味で、新日本は彼にとって非常に重要なんだよ。
また、彼はAEWの副社長という立場にあり、団体の創設メンバーの一人でもある。彼はその役割を非常に真摯に受け止めているよ。今回の復帰は一種の善意のジェスチャーなんだろうね。もちろん、日本での彼はとんでもないビッグネームだ。Wrestle Dynastyの初回大会は重要なイベントで、ケニー・オメガは、そこに出場できる最大のレスラーの一人です。これは非常に重要なことだと考えているよ。
ケニーは当初から、新日本プロレスとAEWの関係において影響力を持っていた。Forbidden Door(禁断の扉)が存在し、両団体の間を行き来できる人が誰もいなかった時期でさえ、その壁を壊そうとしていた。
特に、今は棚橋弘至が新日本の社長だからね。彼らには興味深い関係があります。今から一ヶ月前には、ケニーが日本に戻り、二人の間の過去の問題や今後について語る印象的な映像が公開された。二人は、プロレスに対して全く異なる見方を持っており、それが彼らの試合のストーリーの一部でもあったんだ。
全体として見ると面白い展開です。これはケニーのAEW復帰の価値を下げるものではなく、むしろ「いつAEWに戻ってくるのか」という疑問をより大きくするものだと思うよ。
(Fightful)