2010年代後半からアメリカ大会に力を入れている新日本プロレス。日本の団体が、太平洋の向こう側にあるアメリカで大会を開催するのは大変なことです。
その大変さを誰よりもよく知っている人物の一人はロッキー・ロメロかもしれません。新日本の裏方として大会の開催を支え、他団体からのレスラー参戦の架け橋も務める彼にとって、アメリカ大会は骨の折れる仕事。だからこそ、何としても素晴らしい大会にしたい!という思いが強くなります。
New Beginning USA開催前に収録されたインタビューで、彼はアメリカ大会を開催する大変さについて、「ちょうどいい規模の会場探し」「日本からレスラーたちを招くこと」など様々な観点で語りました。
最適な開催ペース
アメリカ大会は、年に3~4回、四半期に1回くらいのペースで開催するのが理にかなっていると考えているよ。そして、今回のNew Beginning USAのようにカード編成に全力を注ぎ込むんだ。
夏にはシカゴでG1の開幕戦が控えている。これにはものすごく興奮しているよ。数年前にダラスでG1を開催した時は、正直言って適切な場所ではないと感じていた。でも、シカゴは完璧な市場であり、ああいう特別なショーをアメリカで開催するには最高のファン層が揃っているんだ。
中規模の会場を探すことの大変さ
アメリカにおける最大の問題は、極端に小さい会場か、極端に大きい会場の2種類しかないことだ。だから、我々の集客規模にぴったり合う、2,000人から5,000人規模の会場を見つけるのは本当に難しい。そういった会場はもう存在しないんだ。だから探すのに苦労しているよ。
実は、New Beginning USAの会場は、AEWや彼らのスケジュール管理担当者と協力して決めたんだ。AEWは数多くのアリーナで興行を行っていて、良い契約を結んでいるから、今後も彼らと密接に連携していくことになるだろうね。
コストの制約と「優先事項」
我々の興行は、日本や世界中から多くの選手を飛行機で呼んでいるから、結果として非常にコストがかかるんだ。だから、「なぜ新日本はあれやこれをやらないんだ?」と疑問に思う人が多いのも知っている。
それでも、我々には守るべき予算があるし、追加の照明にお金をかけるくらいなら、選手を呼ぶことに予算を回したい。ファンには新日本プロレスを体感してもらいたいんだ。何よりもライブショーなんだよ。
昔からずっとそうだった。我々はWWEやAEWのような、伝統的な意味でのテレビ会社じゃない。50年以上続く草の根のプロレス団体だ。それが我々のアイデンティティなんだよ。
New Beginning USAにはワクワクしているんだ。プロダクション面もかなり良くなると思う。多くの部分をアップグレードし、特定の要素に資金を振り向けることに決めたんだ。カードの編成を見てもらえば分かる通り、オレッグ・ボルチンやノックアウト・ブラザーズなど、これまでアメリカのファンの前で試合をする機会がなかった新しい顔ぶれも多数投入している。最高に素晴らしいプロレスの夜になるはずだ。
ロッキーの尽力もあって無事に終了したNew Beginning USAは、ファンからの評判も上々。夏のG1シカゴ大会も楽しみですね。


(Fightful)
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