DDTや新日本プロレス、そしてAEWのリングで多くの功績を残してきたケニー・オメガ。
2020年代のプロレス界に与えた影響は計り知れないものがあり、彼がいなければAEWが旗揚げすることはありませんでしたし、今のようなスタイルのプロレスラーが多く活躍することもなかったかもしれません。
近年は怪我や健康上の問題により欠場期間が長くなっているケニー。彼自身、これまでの活動に満足する一方、引退についても考えるようになっています。
Fightfulによる最新のインタビューで、彼はこれまでのキャリアについて振り返りました。現在闘病中の憩室炎により現役引退を余儀なくされたとしても、公開することは殆どなかっただろう……そう語っています。
プロレスで夢見ていた以上のことを達成できたと思っているんだ。だから、「もし、この病気が現役生活の終わりを意味するなら、プロレス界で自分がやってきたことに満足できるだろうか。心の平安を得られるだろうか」と考えるようになった。
俺は自分に対してとても謙虚な目標を持って頑張ってきた。そして、その答えは「イエス」だよ。自分がやってきたこと、出会った人々、影響を与えた人生、そして恐らく俺に影響を与えてくれた人生すべてに、とても満足している。プロレス界のおかげで、俺の人生は素晴らしいものになった。
プロレスラーというものは、自分が望む形でリングを去ることが難しいんだ。どうやって引退するかを決め、それに満足し、納得できる人はほとんどいないだろう。
常に完璧なおとぎ話のような終わりを探し求めて、それが得られない人は……みんなも何度も見てきたと思うけど、何度も引退と復帰を繰り返すようになる。シンデレラストーリーや、望んでいた通りの形で去れるおとぎ話のような終わりを探し続けるんだよ。
でも俺は、これまでやってきたこと、できたこと、達成できる幸運に恵まれたことすべてを考えると、これ以上を求めることは単なる利己的な行為になってしまうと思うんだ。
2025年1月5日のWrestle Dynastyでの復帰を目指している彼は、どうやらゲイブ・キッドと対戦するようです。今後の活躍にも目が離せません。
(Fightful)