2023年にAEWから解雇されてWWEへ復帰したCMパンクについて、AEW時代のネガティブな話が出てきました。
Fightfulによれば、2024年9月にライアン・ネメスがAEW幹部らに告発文書を送付していたそうです。文書の中で、ネメスはパンクからの脅迫や嫌がらせを受けたと主張。また、その当時AEWがそれらの事態に適切に対応せず、あまつさえパンクを批判するプロモを行うよう促した……というのです。
文書には、「メール、テキスト、通話記録、その他の記録」が時系列で整理されており、パンクがAEW内で公表されていない幹部職に就いていたとも主張しています。
不和のきっかけ
そもそも、ネメスとパンクは不仲でした。2022年のALL OUTのバックステージでThe Elite(ケニー・オメガ&ヤング・バックス)と大喧嘩して無期限出場停止処分を課されていたパンクは2023年6月に復帰。これに対し、ネメスはSNSで批判的にリアクションしました。
これがきっかけで、ネメスはパンクから脅迫を受けたといいます。彼は法務担当の幹部メガ・パーリクに対して「パンクから標的にされるかもしれない」と懸念を伝え、パーリクや実況アナウンサーのトニー・シヴァーニ、ヤング・バックス、ジョン・モクスリーらが同情・支持したとか。
団体上層部の対応
パンクと対立したネメスは、自身が「暗黙の解雇」を受けてしまったのではないかという懸念を抱き、パーリクに何度も連絡を取ったそうです。パーリクからは「雇用は継続している」と伝えられたものの、パンクが仕切っていたCollisionへのブッキングがパンクによってキャンセルされるなどの事態が発生しました。
ネメスはパーリクに事態への措置を求めたものの、番組でパンクを批判するプロモをするよう求められたとのこと。これでは事態が解決するどころか、パンクからの反応が過激になるばかりです。また、トニー・カーン社長もこの件について適切に対処しなかった、とネメスは主張しています。
ネメスが求める補償
ネメスが最後にAEWへ出場したのは、パンクがWWEへ復帰した2023年11月。現在は兄ニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)の所属するTNAと契約しています。
彼は、AEWに対して「金銭的な補償とAEWの方針の見直し」を求めているそうです。彼とパンクの間には確かに問題があったものの、AEWの「安全でない環境」の原因は必ずしもパンクにあったわけではなかった、と主張しています。
この告発文書が送付された頃、彼とAEW幹部陣が会談する機会があったそうです。トニー・カーン社長はネメスのAEW復帰を検討したそうですが、ネメス側に興味がなかったといいます。
現時点で、AEWはこの件についてコメントを発表していません。WWEではまったく問題を起こしていないとされるパンクですが、やはりAEW時代はいろんな問題があったようです。
(Fightful, Wrestling Inc)