世界8番目の不思議、人間山脈、一人民族大移動……プロレス界の伝説として今も愛されるアンドレ・ザ・ジャイアントは、少女とヘビに怯えました。
レジェンドレスラーのジェイク・ロバーツは、アンダーテイカーのPodcast番組にゲスト出演した際、アンドレとの試合中に起きたハプニングを語りました。試合はアンドレが圧倒していましたが、ヘビが苦手な彼は突然後ずさりして怯えた表情を見せたそうです。ロバーツが何が起こったのか分からず振り返ると、そこには12歳の少女がリング内で彼のヘビ(ダミアン)を持って立っていました。
普通なら、どうすればいいのかわからずに硬直してしまってもおかしくないハプニング。しかし、アンドレは機転を利かせ、リングを転がるように降りるとマイクを掴み、「警備員!この子を逮捕しろ!」と叫びました。取り押さえられた少女は泣き出しましたが、アンドレはその様子を見て高笑いしていたといいます。
この試合を振り返り、ロバーツは次のように語りました。
アンドレは考えるレスラーだった。この状況を見て、完璧な瞬間を作り出したんだ。
「ヘビが極端に苦手なアンドレとヘビ使いのロバーツ」というストーリーで抗争していた2人。当時、ロバーツはアンドレとの試合を成立させられる自信がなかったそうですが、この試合のようなアンドレの対応力の高さに驚いたといいます。
俺たちの試合が成立するわけがないと思ったよ。普通のレスラーなら、蛇をリング外に投げ捨てて終わりだっただろう。でもアンドレは、今でも語り継がれる瞬間を作り出したんだ。
これを聞いたアンダーテイカーは、アンドレの対応力の高さを称賛しました。
アンドレの瞬時の対応力は、次元が違うストーリーテリングだよね。
伝説に事欠かないアンドレですが、苦手なヘビにまつわる素晴らしい逸話ですね。