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サミ・ゼインがWWEと政治を語る。「以前は政治を取り込んでいたけど、今は違う。そうしたことから離れる場になった」

インタビュー

長い歴史を持つWWEでは様々なストーリーやキャラクターが存在し、その中には政治的要素を強く反映したものもありました。

しかし、近年のWWEではそうしたギミックやストーリーラインを避ける傾向にあります。「サダム・フセインに魂を売った男」としてWWF版湾岸戦争を起こしたサージェント・スローターのような存在は現れにくく、むしろ「現実逃避の場」になっている……。サミ・ゼインはそう考えています。

地元カナダ・トロントで開催されるElimination Chamberでケビン・オーエンズと対戦する彼は、地元紙の記者から「アメリカとカナダの政治情勢がWWEの番組に影響を与えるか?」と質問され、「かつてのWWEは政治を取り入れていたが、今は逆の方向に進んでいる」と語りました。

Elimination Chamberに関しては、政治が何か影響を与えるとは思わない。

 

俺はプロレスを歴史や社会学と結びつけて語るのが好きなんだ。プロレスは常に、その時代の社会情勢を反映してきた。90年代の湾岸戦争の時は、サージェント・スローターがイラク寄りのギミックを演じていたし、それ以前の50年代にはナチスの悪役レスラーが登場していた。つまり、その時々の政治情勢における「悪役」がプロレスにも反映されていたんだ。

 

でも今は、ある意味「反映しないことが反映」になっている。WWEはもう政治に触れない。今のプロレスには、政治的な要素は一切反映されていないんだ。

今の社会では、政治に対する敏感さが増している。それに加えて、WWEはそうしたことから離れられる場として機能していると思う。特に、関税の問題とか、スーパーやガソリンスタンドで直接影響を感じるような話題になればなおさらだ。

 

人々は、そういう現実を忘れられる場所を求めている。それを提供するのが、今のWWEなんじゃないかと思う。政治が主流メディアの中でエンタメ化している。それについては色々言いたいことがあるけど、今は触れないでおくよ。

 

でも結局のところ、WWEはそういう現実の話を忘れて、純粋に楽しめる場所なんだ。Elimination Chamberのチケットを買った人たちは、アメリカ人をブーイングしたり、カナダ人を応援したりするために来るんじゃない。彼らは素晴らしいショーを観るために来るんだ。そして俺たちは、それに応える最高の試合を見せるつもりだ。

(Wrestling Inc)

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