22025年5月27日、ブシロードは連結子会社である新日本プロレスリングの保有株式の全て(約36億円相当)を、テレビ朝日ホールディングスとサイバーエージェントの2社へ6月30日付で譲渡すると発表しました。これにより、新日本プロレスはテレビ朝日の連結子会社となります。
ブシロードは新日本プロレスを約5億円で買収したため、価値を7倍に増大させた上で売却した…と考えることもできます。14年間続いたブシロード体制の終焉を悲しむ声や、テレビ朝日&サイバーエージェント体制での新日本に期待する声など、様々なリアクションがSNSに上がっています。
一方で、この「36億円の株式譲渡」という金額について、海外から驚きの声が上がっています。TNA創設者の一人で元WWE上層部、現在はAEWに所属するジェフ・ジャレットは、自身のPodcast番組で「驚くほど低い金額だ」と指摘。より高額での買収が実現しなかった理由を分析しました。
私にとってあの数字は驚くほど低かったよ。でも、あれが物語っているのは、ライブイベント事業が新型コロナウイルスのパンデミック以降戻ってきていないということ、そして近い将来に戻ってくるとも予測されていないということ、さらに新日本プロレスワールドが十分な収益源を生み出せていないということだね。
プロレスにはシーズンオフがなく、1年52週ずっと稼働しているからこそ、放送局にとって再び優先事項になっていると思う。それが絶大なレバレッジになるとまでは言わないけど、強みにはなるんだ。
なぜなら、私たちは毎週、毎週末にライブコンテンツを制作していて、それが視聴率を稼ぐからね。超一流企業の広告スポンサーを獲得できるわけじゃないにしても、それに近いところまではいけるんだよ。
プロレス界における買収劇の歴史を振り返ると、その内容と金額は以下の通りです。
- 2001年のWCW売却額:420万ドル(当時のレーティングで約5億円。エリック・ビショフとフュージエント・メディアによる当初の評価額は約6700万ドル、約81億円)
- 2022年のROH売却額:AEWトニー・カーン社長が約400万ドル(当時のレートで約5億円)
これらと比べると、ブシロードによる株式譲渡は高額だと言えそうです。ただ、新日本プロレスというブランドや、1年十コンテンツを生み続けるという希少価値価値を考えると、かなり低い金額だった…という評価になるのでしょう。
(Wrestling Observer)
あわせて読みたい






