2016年にスタートしたYoutubeチャンネル「Being The Elite」。ヤング・バックスやケニー・オメガなど、Bullet Clubの内部ユニットThe Eliteのメンバーが出演し、時はユニークなVlogとして、時にはストーリーを語る要素の1つとして、重要な役割を果たしてきました。
The Eliteは、この番組を通して自分たちを積極的にアピールし、2019年にAEWを設立する要因の一つにもなりました。バックスやケニーたちはAEWの副社長として働きながらBeing The Eliteシリーズを続けていましたが、2023年に終了。今も復活を望む声は少なくありません。
しかし、彼らにとって、番組を終了させる大きな理由があったのも事実です。最新のインタビューで、ケニーはその理由として「副社長という責任ある立場」「以前のような自由がなくなった」ことを挙げました。
副社長になったことの中で、最も後悔してるのが「Being The Eliteのようなスタイルのユーモア」が使えなくなったことだね。
副社長になるってことは、自分たちが言ったこと、やったこと、全部に責任を負うってことだ。もしテレビ局がBeing The Eliteを気に入らなかったり、誰かが不快に思って苦情を出したら、即座に放送から降ろされる可能性がある。俺たちにはファンや、AEWで働く何百人もの人たちへの責任がある。重い責任だよね。
当時はただ仲間と一緒に、思いついたことを自由にやって、それがファンを笑わせたり、新しいファンを惹きつけるってことが楽しかった。「バカやってるだけ」って笑ってくれる人がいた。俺たち自身も、それを愛してたんだ。
でも今、それをもうできない。誰も傷つけてない。でも誰かが「気分を害された」って言えば、それで終わり。今は「だったら殻にこもって、自分に求められてることだけやるしかない」って思ってる。それが本当に悲しいんだよ。
かつて、The EliteやAEWのカルチャーを象徴する番組だったBeing The Eliteは、今や「自由だった過去」の象徴となりました。そもそもThe Eliteがヤング・バックスを中心としたヒールユニットに生まれ変わり、ケニーもコーディ・ローデスもいない中で、以前と同じようなスタイルでの復活は難しいでしょう。それでも、何らかの形で再始動してほしいですが…。
(Fightful)
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