2025年、SNSでは「MVPがマイク・ベイリーのことを個人的に嫌っている」という噂が流れました。
この話の出どころになったのは、プロレス界の裏側を報じるDirt Sheetと呼ばれるメディアの代表格であるFightfulによる報道で、ハート・シンジケートのボビー・ラシュリーとシェルトン・ベンジャミンが、ジェットスピードのベイリーとケビン・ナイトにAEW世界タッグ王座を明け渡すことをMVPが拒んだという内容でした。MVPとベイリーは、この噂を逆手に取って「Fuck You」と言い合う動画をSNSに投稿しています。
この件について、トニー・カーン社長は今も「あれは何だったんだ?」と疑問に思い続けているようです。MVPがホストを務めるPodcast番組に出演した彼は、噂について「あんなにバカげた話は聞いたことがない」と完全に否定しました。
トニー:おかしな話があったよな。あれは何だったんだ?君がスピードボールと個人的なトラブルを抱えているっていうデタラメな噂だよ。俺の人生で見た中で一番馬鹿げた話だったね。
MVP:スピードボールか、そうだな。俺がスピードボールと確執を持っていたなんて。一体どこからそんな話が出てきたんだろうな。
トニー:誰がそんな作り話をしたのか全く見当もつかないよ。今まで聞いた中で一番くだらない話だね。スピードボールと問題を起こす奴なんて見たことがない。
プロレスのリング上では色々なことが起こるだろ?競争の激しいスポーツだから、誰もが戦っている。それはわかるよ。でも、ロッカールームでの振る舞いや、アスリートとしての態度という点では、みんなスピードボールのことが好きだからね。
当事者や事情をよく知る関係者にとっては「何だそれは?」と思うような噂話も報じるDirt Sheetですが、トニーはその存在意義を認めています。
全体的に見れば、マイナスよりもプラスの方が多いと思うよ。時には誤情報や、自分の利益のためにプロレス界に間違った情報を流すような偽情報が飛び交うこともある。そういった記事の中には、多くの真実が含まれていることもあれば、全くそうでないこともある。直接事情を知っている立場からすると、間違いなく興味深いものだよ。そこで海外のプロレスについて多くを学んだんだ。
大ファンであるメキシコのルチャリブレや、日本で起きているプロレスの多くを最初に読んで知ったのもそこだった。新日本プロレスのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアがストリーミング配信されると聞いた時、たしか15、16年くらい前だけど、そこで初めてケニー・オメガ、飯伏幸太、プリンス・デヴィットを見た。彼らの顔に見覚えがあったのは、Dirt Sheetが紹介していたからだよ。
だから間違いなくメリットはあると思うよ。レスラーについて記事を読み、実際に試合を見に行きたくなって、結果的に自分に大きな影響を与えることもあるからね。
一方、レスラーとして報じられる立場のMVPは、Dirt Sheetに否定的です。
俺の考えはいつもこうだ。ファンの立場からすれば、もちろんカーテンの裏側を覗きたいだろうし、何が起きているのか知りたいだろう。でも、そんなことを知る必要はないし、ファンが知るべきことでもないんだ。大会が開催されたこと、観客動員数、試合結果、どの試合が最高で最悪だったかという意見、そういった報道は素晴らしいと思うよ。
でも、そこで行われる噂話やゴシップ、そこから生み出されるネガティブな要素は別だ。ライバルに関する嘘の情報を流して、Dirt Sheetを自分の利益のために悪用してきたプロレスラーはたくさんいるんだから。
ジャーナリズムには様々な倫理観があるし、君が言うように情報源や噂の検証という点では、プロレスよりもフットボールの方が報道の基準はずっと高いと思う。ロッカールームの噂のような、単なる噂を報じるために必要な情報源について言えば、本物のフットボール記者がこんなことを書くのは見かけないからね。そしてプロレスにおいては、そのジャーナリズムの基準がはるかに低いのは事実だ。
両者の言い分は理解できます。どちらにより強く共感するかは人それぞれでしょう。
(WrestlingNews.co)
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