先日放送されたRAWは、ジョン・シナのデビュー20周年を祝う内容でした。
番組では、彼の元同僚で、現在はAEWのロースターとして活躍している「ダニエル・ブライアン(ブライアン・ダニエルソン)」とクリス・ジェリコ、そして「ビッグ・ショー(ポール・ワイト)」からのお祝いのビデオメッセージが流れました。両団体の関係を考えれば、2人がWWEの番組に登場するのはサプライズです。実現の背景には何があったのでしょうか?
レスリング・オブザーバーによれば、RAW & SmackDownのエグゼクティブ・ディレクターを務めるブルース・プリチャードがAEW社長のトニー・カーンへ連絡し、ジェリコ、ブライアン、ワイト、そしてマーク・ヘンリーの4人からビデオメッセージをもらうことが可能かどうかを問い合わせたのだそうです。トニーは「自分は構わないが、その判断は彼ら自身に委ねる」と返事をし、AEWのシニア・バイス・プレジデントを務めるメガ・パーリクから4人へビデオの撮影を打診したとのこと。
結局、放送に乗ったのはジェリコ、ブライアン、そしてワイトのメッセージだけで、ヘンリーのメッセージは放送されませんでした。このことについて、彼はPodcast番組「Busted Open Radio」に出演した際、「メッセージの中でPro Wrestlingという言葉を使っていたからじゃないか」と見解を述べています。WWEはスポーツ・エンターテインメントの団体ですからね。
WWEとAEWのクロスオーバーはこれまでに例がなかったわけではなく、ジェリコがスティーブ・オースチンの番組「Broken Skull Sessions」にゲスト出演したことがありました。また、WWEのPPV「Royal Rumble」にインパクト・レスリングからミッキー・ジェームスが参戦したり、AJスタイルズがインパクトのPPV「Slammiversary」にビデオメッセージを寄せたりと、WWEと他団体の交流は増えている傾向にあります。今後も交流は続くのでしょうか?
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)