WWEがサウジ渡航を懸念するスタッフに不快感か。サウジ側の顔色をうかがいながらの準備が進む

WWEニュース

WWEが、現地11月7日開催のPLE・Crown Jewelの開催地であるサウジアラビアへの渡航を不安視するスタッフたちの発言を快く思っていないと報じられました。現地では武装組織による攻撃が続いており、WWEは開催地を変更する場合に備え、アメリカ国内の代替会場も検討しているようです。

Crown Jewelはサウジアラビアの首都リヤドで開催予定。現地の治安悪化によって開催への懸念が高まっていますが、WWEは現時点で予定の変更を発表しておらず、公式サイトでもリヤド開催の告知を続けています。

中東では、アメリカやイスラエルとイランの軍事衝突などを背景に緊張が続いており、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃も激化しています。現地10月10日にはリヤドのキング・ハーリド国際空港が攻撃され、12人が死亡、309人が負傷しました。空港への攻撃はその前後にも発生しており、航空便の運航にも影響が出ています。

こうした状況を受け、WWEの一部スタッフがSNSでサウジアラビアへの渡航に難色を示したとの情報が出回っています。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、Crown Jewel開催に関するWWE内部の反応について次のように語りました。

WWEは、一部の従業員、それもレスラーではないスタッフが、現地に行きたくないと実際に口にしたことを快く思っていなかったと聞いたよ。WWEは全員が足並みをそろえている姿勢を示したいんだ。
レスラーからは誰一人として何の発言もなかったけど、驚きはないね。もし何か言えば、何らかの不利益を受けるだろうから。そんなことをするのは愚かだよ。自分が戦うべき問題じゃないんだから。でも、WWEがこの件を喜んでいないのは間違いないと思う。

WWEはアメリカ国内に代替開催地を用意か

また、レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスは、WWEがCrown Jewelのリヤド開催を引き続き計画する一方、開催地を変更する場合に備えてアメリカ国内の都市を代替候補として検討していると報じました。候補地の名前は明らかになっていません。

メルツァーは、WWEが代替案の存在を公にしない理由についても言及しました。

WWEは代替案があることすら公には言わない。実際にはあるんだけど、公表できないんだ。もし公にすれば、サウジアラビアでの開催をためらっているように受け取られるからね。
そんな話が表に出れば、サウジ側もトゥルキ(トゥルキ・アル・シェイク。サウジアラビア総合娯楽庁長官で、WWEのサウジビジネスにおける重要人物)もひどく不快に思うだろう。だから誰も代替案について話そうとしないし、その存在を否定するんだ。
でも、代替案すら用意していないとしたら、よほど無能だということになる。WWEを運営している人たちにはいろいろな面があるだろうけど、少なくとも無能という言葉は当てはまらないよ。

リヤドで予定されていたテニス大会は延期に

サウジアラビアでは、すでに別の大型スポーツイベントに影響が出ています。10月21日から24日にリヤドで開催予定だったテニス大会「Six Kings Slam 2026」は12月27日から30日への延期が決まりました。トゥルキ・アル・シェイクは、延期の理由を運営上・物流上の問題とし、中東で続く軍事衝突には直接言及していません。

また、国際サッカー連盟(FIFA)も、サウジアラビアで予定していたeスポーツ大会「FIFAe Finals 2026」の延期を決めています。一方で、トゥルキ・アル・シェイクによれば、10月31日にリヤドで予定されているカネロ・アルバレスとクリスチャン・ムビリのボクシング戦は、予定どおり開催されるとのことです。

様々な事情により、サウジアラビアの顔色をうかがいながらのCrown Jewel開催準備が進むWWE。安全上の懸念を認識しながらも、サウジアラビアでの開催を維持しようとしている状況だと思われます。11月7日の開催に向けて、WWEがどの段階でリヤド開催の最終判断を下すのか…。注目です。

(情報源: Wrestling Observer Radio / Wrestling Observer / Wrestling Observer / WWE / Ministry of Foreign Affairs of Japan / Reuters)

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