現地時間12月12日に行われたAAA「Triplemania」。世界中のプロレスファンから注目を集める2つのカードがありました。ケニー・オメガのAAAメガ王座防衛戦、そしてマーベル・コミックとタイアップしたヒーロー VS ヴィランのタッグマッチです。
Arcano(スパイダーマン) & Leyenda Americana(キャプテン・アメリカ) VS Terror Purpura(サノス) & Venenoide(ヴェノム)
2020年10月、AAAはマーベル・コミックとの提携を発表しました。世界有数のエンターテインメント企業とのタイアップ第一弾として行われたのがこの試合。スパーダーマン、キャプテン・アメリカ、サノス、ヴェノムという、マーベルを代表するキャラクターたちがルチャ風にアレンジされ、試合を行いました。
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— Donal オビエド (@D_Wrestlingifs) December 13, 2020
ArcanoとLeyenda Americanaは小柄、Terror PurpuraとVenenoideは大柄。スピード&テクニック VS パワーというわかりやすい構図の試合となりました。
ヒーローチームは試合序盤からスピードとコンビネーションでヴィランチームを攻め立てます。しかし、パワーに勝るヴィランは重い一撃でヒーローにダメージを与え、勢いを譲りません。
この試合は特にArcanoの動きが素晴らしく、終盤には205LIVEでよく見たような大技を連発。鮮やかなフロッグ・スプラッシュを決める見せ場も作りましたが、最後はTerror PurpuraのSSD(ドリルクロー?)で3カウントを奪われてしまいました。
AAAとマーベルの関係は今後も続くようです。次はどのキャラクターがリングに上がるのでしょうか?そして、マーベル独自のプロレス団体設立計画はどうなる?
AAAメガ王座決定戦 ケニー・オメガ(c) VS ラレド・キッド
これまでにタッグマッチで2度対戦経験があったケニーとラレド・キッドのシングル初対決。お互いにセコンドを携えての試合となりました。ケニーのセコンドはもちろん中澤マイケルです。
AAAのトップベビーフェイスとしてケニーに立ち向かったキッド。序盤からケニーのパワーに圧倒される場面が目立ったものの、場外乱闘が始まると見事なダイビング・クロスボディやアサイ・ムーンサルトを決め、的確にダメージを与えていきます。ケニーのトペ・コンヒーロをマイケルに誤爆させるという頭脳プレーも見せました。
.@KennyOmegamanX drops Laredo on the apron! #TriplemaniaXXVIII pic.twitter.com/y5B3qpQfdC
— Roy (@narukiroy) December 13, 2020
OH NOOOOOOO#TriplemaniaXXVIII pic.twitter.com/XoQWKLy4pq
— GIFSkull – The Original – ANTI-DMCA (@GIFSkull) December 13, 2020
しかし、試合がリングに戻るとケニーに苦しめられます。ケニーの膝にダメージを与える戦略で攻め立てますが、Vトリガーやリバースタイガードライバー、スナップ・ドラゴン・スープレックスで大ダメージを与えられてしまいます。決死のスパニッシュ・フライや450スプラッシュも3カウントを奪うまでには至らず。
ケニーからのパワーボム→Vトリガーのコンボを喰らって勝負あり、片翼の天使に沈むか……と思いきや、肩車の状態から切り替えしてカウンターのジャベ!ケニーの膝を決め、タップアウトを狙いました。
苦悶の表情を浮かべるケニー。キッドはなんとかケニーをロープから遠ざけようと件名に技をかけ続けましたが、結局ロープブレイクされてしまいました。さらなる大技を狙おうとトップロープに登ったところでケニーから攻撃され、身動きが取れなくなった状態で肩車され……セカンドロープからの片翼の天使で3カウントを奪われてしまいました。
Holy fuck. #TriplemaniaXXVIII pic.twitter.com/8VRPVAWXBf
— 👑Adam Goldberg👑 (@adamgoldberg28) December 13, 2020
ただでさえ大ダメージを受けてしまう片翼の天使をセカンドロープから決められてしまっては……。無念、メガ王座をAAAに奪還することはできませんでした。ただ、この試合は本当に素晴らしかったです。ケニーとルチャドールの相性の良さを再認識しました。