2018年の新日本プロレス「レッスルキングダム12」では、ケニー・オメガとクリス・ジェリコによるドリームマッチが実現しました。革命家と海千山千の大ベテランによるこの試合は、新日本プロレスワールドの登録者が急増しただけでなく、業界に大きな影響を与えました。
この試合を実現させたのは、当時新日本プロレスワールドの英語解説者を務めていたドン・キャリス(インパクト・レスリング副社長)です。キャリス、ケニー、ジェリコはカナダ・ウィニペグ出身。同郷の3人が大仕事を成し遂げたのでした。
この試合の影響力について、キャリスは次のように語っています。
俺のアイデアでジェリコ VS オメガの東京ドームでの試合を実行した。あの試合は、トニー・カーン(現AEW社長)という男に「プロレスで何かを起こせるかもしれない」と思わせた。俺たちはあの試合でAEWを生み出したんだ。
あのアイデアにジェリコという友人を巻き込んだのは、アイデアを成功させるためでも、彼が大スターだからでもない。俺の友人だったからだ。
気づいたんだ。今、この業界の中で、俺は最も話題になっている非レスラーの人間で、ケニーは最も話題になっているレスラーだと。俺たちがやっていることがジェリコの利益につながるのなら、喜んで力を貸すよ。俺は友人や家族の力になりたい。
1つの試合が業界を大きく動かしたのですね。今後のキャリスの動向にも目が離せません。彼は……というよりも、インパクト・レスリングそのものがと言ったほうが良いのかもしれませんが、WWEの外側に地殻変動を起こすかも。
(ITR)
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